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屍牙姫 30話 遊戯 の感想

投稿日:2019年3月12日 更新日:

回想により、残る二人の姉が登場。
わかったのは名前と後ろ姿、そしてお顔の一部のみ。

© 2018 佐藤洋寿

左が朱音お姉さまで右が閑お姉さま。
姉妹といいつつ髪色が違っているので、半分は血族でもう半分が日本人なのかも?
なんとなく、朱音は美輪子に似ていて金髪、閑は環に似ていて黒髪な気がするのだけど全体像がわからんことにははっきりしませんね。
確かなのは姉妹全員美女って事でしょうか…不死身で美人てなんかズルい。
あっ…でも環様はお胸がちょっと残念な所がチャームポイントというか親しみが沸くところですよね。
と、いうわけで僕はギリギリ環様贔屓です。

しかしよく見るとお姉さま達の目は精彩を欠いています。
呼ばれてやって来た美輪子とは対照的ですね。

© 2018 佐藤洋寿

あ、あれっ…なんか今より表情が初々しい気がしますぞ?
長生きしの過ぎと死なない体による倦怠感が理由だとすると、表情の差はそのまま生きた時間の差と考えられそう。
この姉妹の関係の本当の所はどうなのか気になります。

また、彼女達が眺めていたのがハンティングの様子であり、それを見ていて人間躾て観察する遊びを閃いちゃったらしいです。
出てきたおっさんの帽子や建築物を見ると、場所は西洋っぽいですね。
ブラド.ツェペシュの生まれたルーマニアの可能性大って所でしょうか。
この回想、いつの話かというとAD17XXとありました。

© 2018 佐藤洋寿

最短でも200年以上前の出来事ですか…これ程長い間老いる事無く肉体の最盛期を維持できるとは驚きですね。
現在の美輪子様の目には未だ光が宿っている事を考えると、200年やそこらでは閑達のようにはならないのでしょうか?
だとすればお姉さま達はさらに以前から存在してそうです。

血族とはなんなのか?また一段と謎めいてきちゃいました。
もっと色々知りたいもんです。

さて、辛うじて生きていた修達の命運や如何に…!

© 2018 佐藤洋寿

壮一くん、いきなり(゚Д゚)ノ⌒・ってされてました。
これが、誰かに必要とされたかった彼の最後ですか…うーむ。
環様からしてみれば、自分の事をお断りしちゃった上にこの有り様の壮一を見放すのは当然の行動でしょうね。
回復させてやる義理なんてさらさらないわけです。
この役立たずが…という去り際の言葉がお厳しい。
壮一があの時村瀬さんと口に出さずにムクムクしていたら環様も勘違いして万事丸く収まったに違いありません。
…運命というものはほんの少しの切欠で大きく変わるという事を壮一君が教えてくれました…肝に銘じておこう。
この、壮一が落とされた場所には夥しい数の人骨が敷き詰められておりました。
さりげなく、今まで心臓を抜いた死体をどう処理していたのかが描かれていますね。
この、恐らく敷地内に有る木々に囲まれた捨て場を利用していたのだとすると確かに簡単にはバレないでしょうね。
血族間に暗黙のルールがあって、皆ここに捨てにくるとかならばもっとバレなさそう。

修の方は、上半身しかないのにベッドに寝かされチカと再会する幸せな夢からにっこりお目覚め。

© 2018 佐藤洋寿

美輪子の声を聞いたからか、それとも現実を思い出したからなのか…口元が笑みを浮かべたまま硬直してしまった様子。
目で悲鳴をあげているようにも思えますね。

© 2018 佐藤洋寿

いやこれは…同じ状況になったら人はこうなると信じられるコマですなぁ
化け物が主役の作品でありながら、このように人間の心理が繊細に描かれる事で凄みエグみが増しているのかも。

で、車椅子に修を乗せてお散歩してた美輪子様が修にぶっちゃけました。
この悲惨な現状は、美輪子に生きているとはなんたるかを教えるために引き起こされたという事を。
あまりにクレイジーかつお気楽な理由で人生滅茶苦茶にされた修くん、ワケわからなすぎて最初は笑っちゃいますが当然激オコですよ。

© 2018 佐藤洋寿

普段ならばあらあらウフフとかわす美輪子様がやけにしおらしい。
そんなに私をいじめないで…
うーん…あの美輪子にこんな事言われちゃったらドキッとしますよね。
修君も怒りが吹っ飛ぶくらい意外な反応です。
さらには生きるとはなにか、それを知らない事にコンプレックスを感じていることまで吐露しちゃいます。
いつか修にも永遠に生きるとはどういう事かわかる日が来る、そう言って彼を抱きしめるのですが…

© 2018 佐藤洋寿

この後、修が不思議な反応をするのですよね。
それが一体何に対するものなのか、さっぱりわかりません。
いやーなんだかすごいモヤモヤしちゃうなぁ…これから知ることができるのですかね…?

© 2018 佐藤洋寿

何か…の続きを言いたまえ!
滅茶苦茶気になるでしょう!?
可能な限り早く知りたいところです。

そして甦る美輪子節

美:休養が必要ね…20年くらい
修:Σ(゚Д゚;)

美:あなたは私が良いと言うまで永遠に私の使い魔よ
修:(´Д`|||)

なんじゃこりゃ…血族流の愛情表現なのでしょうか。

© 2018 佐藤洋寿

炭化した細胞は再生しないので移植が必要…って、美輪子様自ら集めたんでしょうかね?
あっ…髪の毛が!
なんと行き届いた再生治療なのでしょう。
…こんなの一生付いていくしかありません。
無くした髪の毛までフサフサにしてくれるなんて…命の恩人過ぎるのだわ!

で、時が一気に18年も進んじゃいます。

© 2018 佐藤洋寿

これにはびっくらこきましたね~
時間が飛び過ぎて予測不可能な状態でありながら、過ぎ去った時間に何が起きたのかを想像する余地が発生しました。
今回のお話で一番楽しめるポイントですね~
因みに修はあの水槽に入れられて目が覚めたら18年経過していたという所でしょうか。
酸素の供給を絶たれて脳死状態でいた事で、本人からしてみれば一瞬で未来へタイムトラベルした感じ?

そして、治療された修の体は継ぎはぎだらけ。

© 2018 佐藤洋寿

なんとなく元より体が縮んでいるような?そして継ぎはぎの体らしく歪な形状。
猟爪となるはずの左腕には生身の代わりに無骨な刃物が取り付けられています。
これは一体なんの為の武器なのでしょうね…
血族を倒すのであれば、猟爪でなければいけないはず。
左腕が剥き出しの刃物という、見るからに危ない姿なので最早人間社会への復帰も無理そうです。
うーむ、やはり人狩り専用の武器なのですかね?
いやしかし、美輪子には人間性をぶっ飛ばすカカシモデルの謎マスクを修に与えたという前例がありました。
何らかの謎パワーが秘められていてもおかしくないですね。
そういえば…時の流れと共にあのマスクの謎もどこかに行っちゃいましたけど…結局あれはなんだったの?

とりあえず館から脱出した修の目に映るのは人一人居ない街。

© 2018 佐藤洋寿

街としてはなんらおかしな点は見当たりません。
誰かが利用していても不思議ではない程にしっかりしており、朽ちた箇所もみ受けれれない。
ただ、人だけが忽然と姿を消しており、降り積もる雪に足跡一つ残っていない、閑散とした光景が修の眼前に広がっていました。
一体、18年の間に何が起きたのか?
状況が飲み込めず困惑する修を、背後から密かに見つめる美輪子。
これで次回かぁ~
なんて思ったらまたあいつがやってくれました。
環により再生不可能と判断され、蠱が蠢く場所に捨て置かれたあの壮一が生きていたんですね~!

© 2018 佐藤洋寿

いやほんとこの子凄いわ…
ひょろひょろな感じだけども自力でここまで再生しているのも凄い。
でも何より凄いのは18年経過しても衰えない、このイラっとくる言動でしょう!
こやつ、延々と村瀬さんを探して徘徊していたらしい。
自分で殺しておいてこんな事言えちゃうなんて…流石と言うより他に言葉が見つからないですよ。
メンタルか脳がぶっ壊れちゃってる可能性もあるので健在とは言えなさそうですが、こうして生きて存在している以上壮一はまた事態を引っ掻き回す事になるのでしょうね。
18年の間の出来事、街の状況、壮一がどのようにして生存したのか…謎がもりもり提供された回でしたね。
物語の後も先も謎に包まれて嫌でも次の話が気になっちゃいます。

さて…こうしてみると30話では修と壮一はとことん対照的に描かれていましたね。
壮一は左目を欠損し、修は右目。
壮一はあっさりと廃棄され、修は手厚く看護される。
捨てられたく無くとも棄てられた壮一と、死を願いながらも生きることを強要される修。
18年間一人彷徨い自力で肉体を再生した壮一と、美輪子の助けを借りてサクッ再生&時間をスルーして復活した修
状況開始の段階で主人との対話の有無も対称的ですね。

壮一君はやらかしキャラではありますが…結構エグい目に遭ってて気の毒にも思えます。
でもきっと、修と出会ったらただでは済まないんだろうな~

さて、折角空白の期間という考える余地を与えられたので、簡単に何が起きたのか想像してみます。
恐らく高校の惨殺事件を発端にして、血族の存在を人間が知ってしまったのではないでしょか?
で、バレちゃったならしょうがないよねって事で街に潜んでいた血族達が大暴れ。
そしてあの街だけが隔離された状態になった…なんてのはどうでしょ!

今回も、続きが気になる良い話にございました!

31話 救済

これから血族とはどのような存在であるのか?オリジナルと呼ばれるかの姉妹、その始まりや居能、西洋で暮らしながら和名である理由や髪色に見られる遺伝子の違い等に触れつつも度々語られてきた領域という概念に18年の時を超えいよいよ語られ始めいよいよ佳境に…と楽しみにしてたらいきなり終わったでござる。
なにこれ。
衝撃の最終回!って煽り文が本気で煽りに来てない?
うーん…なんか勿体ないって思っちゃいますね。
あの修の人格を歪めたマスクの素材、あれって実は閑お姉さまの皮を鞣したものなのよ最後は狂ってたから心がそっちに引っ張られちゃうのすげーでしょ!みたいな話を想像してる時は面白かったもんなぁ…
なのでやはり作中で景気よくばら撒かれていた謎をこまめに回収しつつ修の不幸話はおまけな感じで進めて貰えてた方がライヴ感あって良かったんでねーかしら。
読者がこれは…こうだろ!って思ってる所に残念でしたぁー!という描写が来てマジカヨ…と思っちゃうとかそんなの。
徹底的にあれこれ匂わすだけ匂わせてほったらかしで終わってしまいましたなぁ…
まずキャラデザ的に四姉妹ってほんとに姉妹なの?という謎をブチかます事に成功していたと思うのにその事に全然触れない。
さらにはオリジナルというワードからあれこれ膨らむ謎も良い感じでした。
姉妹の親は血族じゃないのか、とか。
なんとなく発祥の地ルーマニアに居たっぽい彼女達のお名前が和名ってどうして?とかそれはそれは良い感じで散りばめられていたのに触れない。
僕なんて血族みんなお屋敷の財源をどうしてるのかについても興味津々だったんですが…触れない。

なので、この作品の本当の所はシンプルなお話だったって事ですかね。
修が血族の美輪子と関わった事でとっても酷い目に遭う様子を可哀想だなぁと眺める為のお話で、最後は一泡吹かせてやったぜ気分がいいなぁ!て感じでしょうか。
あれこれ妄想が捗る雰囲気は最高だったけども、そういう事じゃなかったんだな。
絵柄と雰囲気は最高だっただけに読み違えてしまったようです。
もしくは僕がアホ過ぎて読み切れていないのだろうか…

僕、最終話って文字を見てマジデ…嘘でしょ?て思ったくらいしょんぼりしちゃったので作品の収集はお勧め出来ませんなぁ…絵は凄く良いんだけども。
話を追ってる最中、次のお話が出るまでの間の吸引力が素晴らしかったけども、それは随所に散りばめられた気になる要素が読者に想像する余地を多く与えていたからかも。
あれこれ想像を膨らませるのが好きで、かつ答え合わせ的な描写が無くてもOKならば所持して読み返しまくるのも良さげかな。
完結ぅ!って言われても気になる事がまだまだ沢山ありますのでね、なんとか折り合いを付けてスッキリしたいところ。

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