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大江戸スモーキングマン 「カラクリの姫」に纏わる話が素敵過ぎたので第一巻の発売待ちにござる

投稿日:2019年3月15日 更新日:

加藤煙之進と蒸気式カラクリ人形の花魁、「姫」の恋物語が2話に渡って描かれたわけですが、これまで見て得た当作品の雰囲気を良い意味で裏切られてペケジロー撃沈。
このスモーキングマンという物語が欲しくなっちゃったでござる…!
書籍を購入しても満たされない程に欲しい。
ある日突然ぽっくりと天に召される事になった時に、この物語を絶対に所有していたいですねぇ…
死後がどうなるかなんてわかりゃしませんが、もしあの世が有った場合にこの作品を持って行けなかったらば死んでも死に切れん。
ならば心へ魂へ記憶へと刻み付けねばなりませぬなぁ…それなら絶対忘れないものな!
そんな事を考えちゃうくらいに、このお話にいかれてしまったのでございます。
あぁなんて素敵な物語。
このような物語を紡いだ作者様に感謝しつつ、僕のたからものにいたしましょうぞ!
1巻が発売されたら絶対に買う。
もし僕の婆ちゃんが「それを買ったらワシは死んでしまうのだぞ!」と言っても
お婆ちゃんはもうそろそろ良いお年頃なので…ドンマイ!と言って買お。

うむむ…今回のお話は、1話から煙之進とハルワちゃんを見てきたからこそ、彼らの行動にグッと来ちゃったのだと思う。
煙男というだけあって、煙之進は掴み所のないキャラと思っていたら大間違いにござった!あやつこそ男の中の男よ…
ハルワちゃんも自己紹介で「ご存知こうぎ公儀隠密ハルワちゃん!」言っちゃうお馬鹿で可愛いキャラだと思ってたらまぁ…人情味溢れる心の持ち主でもあったんですねぇ…
ご存知されてちゃいけないと思うんだけど、ハルワちゃんならしょうがねぇや!
二人とも、4話を読んで親しみマシマシになっちゃったですよ!

それではカラクリロマンスをなるべく本編を読んだ時に楽しめるよう雑に振り返りつつ、ペケジローがグッときた描写を熱くご紹介したいと思います。

州血忌藩苦(すちいむはんく)家老によって作られたカラクリで、花魁としてとある計画の為の資金集めをさせられていたみたい。
その完成度はかなり高く、成金商人達のハートを見事にキャッチ。
一目見ようと客が詰めかけ大盛況ってなもんです。

© 2018 大石まさる

ある日、知り合いに招待され姫の前に現れた煙之進
彼と目が合うやいなや姫に異変が現れる。

© 2018 大石まさる

目の焦点は合わず蒸気はマシマシ、三味を弾けばリズムは合わず弦をブチブチ絶不調。
水芸も扇子も駄目で大パニックな姫でしたが、それを煙之進が得意の煙を使って素敵にフォロー
ムササビ狐火大金魚を生み出し場を盛り上げたのでした。

© 2018 大石まさる

ビビビと来ちゃうわナイスフォローだわで身も心もイケメンな煙之進にすっかり夢中な姫は、出会ったその日に連れて逃げてよ矢切の渡し。
辛抱堪らず自分から告ってしもうたのです。

© 2018 大石まさる

ここは姫の記憶の一場面でしょうかね。
すんげぇキラキラしてらぁ…とても素敵な思い出である事が伝わる良い背景です。

それを聞かされた製造者という名のおとうさん、藩苦は姫の様子に度々混乱。
こ、こんな設計はしておらんぞ…と一生懸命コードを確認しますがさっぱりわからん様子。

© 2018 大石まさる

気持ちはよぉ~くわかります。
プログラムは書いた通りにしか動かない。
それなのに姫のこの様子は異常事態。
しかし製造者としては自身の書いたプログラムを疑う方が先に立つ。
職業柄の石頭ってやつですね。

姫から事の成り行きを聞いた藩苦家老は、そんなの男の断り文句だ騙されておるのだ!と姫に諦めるよう説得…いつの間にやらお父さんモードです。
煙之進から事の成り行きと助太刀を求められたハルワちゃんも花魁の常套句を本気にする馬鹿があるかと言いますが、二人とも意思を曲げません。
一目でわかり会える そんなこともあるのだと聞く耳持たぬばかりかお月様も笑ってらぁなと役者気取りな煙之進。

© 2018 大石まさる

僕も1話からの流れ的に、この時点ではまだシチュに酔ってるとぼやくハルワちゃんと同感でした。

して、姫の方はというと、
あの人は来ます!ワタクシに心が有ろうと無かろうとわかるのです。と力強く言い切るのですねぇ。

© 2018 大石まさる

その様子がなんとも艶やかで、藩苦家老も「これが人形の表情か」と自分が作ったくせに驚いちゃう。
あんたどう作ったのさ…なんて思いつつも、姫の表情が乙女しちゃってて良いですね。
この後姫は下半身を移動用にトランスフォームさせ準備はOK。
そこへ颯爽登場!煙之進!
それに気付いた姫の表情がまたお綺麗ですこと。

© 2018 大石まさる

姫を引き留めんとする藩苦の前に、ご存じ公儀隠密ハルワちゃんが立ちはだかります。
この辺も、いつものはちゃめちゃだけど酷い事にはならない感じで安心して読んで居られます。

© 2018 大石まさる

ハルワちゃんの健闘もあって、二人は藩苦の鉄駕籠を操作する事に成功し、逃亡開始。
煙之進が煙によって桜並木を生みだし、旅の門出を華やかに演出します。
さて今回はどんな締めくくりになるのだろう?

© 2018 大石まさる

うーん…いちゃいちゃしとる。
煙之進もでれでれしちゃってまぁ…!
ここまでゆるい雰囲気で来られると、きっと楽し気に終わるのだろうなぁ~なんて思っちゃいますよね。

しかし、次ページからはちゃめちゃ愉快な雰囲気がガラリと急変しちゃうのです…完全に不意打ちで卑怯なり。

© 2018 大石まさる

二人のこのやり取りがとても美しくて溜息でちゃいそう。
カラクリの体で夜風が冷たいという姫、それを当然のように受け入れる煙之進。
本気で想い合っている二人を目の当たりにした事でこの先は真剣に望まねば…!と気が引き締まる思いです。
そして、二人にとっての「時」の大切さが音として描かれていて、その描写にも読み進める程に目が釘付けにされてしまう。

© 2018 大石まさる

徐々に減っていく、弱くなっていく姫の動力音…
煙之進の手は元々血管が浮き出ていたように記憶していますが、姫の異変に気付きつつも認めたくない、そんな彼の気持ちが表れているように思えてなりませぬ…そしてこの次のコマは物悲しくも美しい、そんな一コマにござった。
是非とも本編で目に焼き付けて欲しい、そんな光景にございまする。

そして…

© 2018 大石まさる

星空の下、波の音だけが二人を包み込んでいるのでした。

ここまで読んで、色々思い出してぶわっと何かが湧いてきちゃいました。
藩苦が姫に、お前は動力から離れては…と警告していた事。
姫はそれでも煙之進と行きたかったのかなぁ…なんて思うとしんみりしちゃいますのよね…

1~3話までは毎度クスッとくるような終わり方だっただけに、今回は完全に意表を突かれちゃいました。
しかもこの後半の3ページでは全てのコマが強烈に二人の想いや時間の大切さをぶつけてくるではあるまいか。
3~4話でここまでに描かれた全てがギュギュっと凝縮されたようなこのラストは、思わず息を飲む美しさ。

その後、旅だった二人の行く末を想うハルワちゃんの姿で締めくくりとなりました。
ここでも、彼女の普段とは違った雰囲気に一層しんみりとした気分にさせられちゃいます。

© 2018 大石まさる

二人の恋路はこれにて幕。
次回はまたいつもの明るい雰囲気に戻って、問答無用で姫が一緒に居たりしないかな。
きっと、4話のラストは何だったんだよい!と思うと同時に嬉しくなるだろうから。

4話読了時点でペケジローの中から綺麗な感情を引っ張り出してくれちゃったこの作品は、2019年度初めの僕のたからものにございます。

で、5話で煙の旦那が戻って来たでござる。 4/13

© 2018 大石まさる

海に姫を置いてきちゃった(; ・`д・´)
OH…姫はこれからどうなっちゃうのか気になるところ。
まさか錆びたりしないよね?

それでもって5話では煙之進とハルワちゃんの背景が描かれていて、登場人物と徐々に知り合う感じがとてもよろしいですこと。
お江戸の時代に金髪&隠密なのに目立ちまくりなハルワちゃんの出自やら行動理念が語られていてあれこれ納得。
世界観がピシッと嵌まって今後とも没入感マシマシだなー

© 2018 大石まさる

お母さんが命懸けでハルワちゃんを生かしたと考えると、その事情やら背景によっていろいろ起こりそうな予感。
ハルワちゃんはこんな大変な状況を乗り越えてお江戸にやってきたのかぁ…って思えば今後も元気に大暴れしてくれるだけで十分だけども。

そういえば…かつて祖父の葬儀中に遺品の中から一本のビデオテープが現れた。
タイトルはズバリ「ロシア美人」沈鬱な雰囲気をぶっ飛ばす一文であった。
まさか爺ちゃん秘蔵のエロビデオか…?
そう思ったらもう、故人を偲ぶどころじゃありゃしない。
皆映像の中身が気になってソワソワソワソワ
好奇心の前には故人の名誉もなんのその、皆で観賞する運びとなりました。
そして映し出されたのは、クラブでホステスさんをしていた、ロシア出身の綺麗なお姉さんだった。
心の穢れた一同に、爺ちゃんの高笑いが聞こえた瞬間でありました。

その後一気に和やかな雰囲気になったので、あれは爺ちゃんの粋な計らいだったのかも。
それにしても、綺麗な女性だったっけなぁ。
って事を思い出してハルワちゃんの好感度が鰻登りしとります。

1巻発売はまだかしら。

1巻発売日は8月30日!でも最終巻(; ・`д・´)

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少年画報社
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局所的にグッとくるお話の詰まった作品にござった。
それにしても1巻で終わりとはお寂しい。
もう少しドタバタ劇を見ていたかったな~と思うんだけど、お話は締まってるので絶妙な引き際とも思えます。
読者に想像の余地を残す、そんな作風なのかも知れませんね~
絵もお話も綺麗な所がいっぱいあるので、是非とも書庫に納めておきたい。

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