悦楽るーぷへお越し頂き誠に有難うございます。
先日はメイドインアビスを読みメンタルに負荷を与えられる事で癒される僕ってやべー(ニチャァ
という戯れ言をほざいておきながら最新話を読んでこいつぁとんでもねーにわか読者だ!と考えを改めたペケジローです。
まさかここまで自分の希望的観測を打ち砕かれるとは思わなんだ。
皆さんも同じ気持ちを味わうが良い!って事で最新話はこちらからどうぞ。
とりあえず可愛いナナチをセラピー的に挟んでみました。
今回のお話は先行するヴエコさんの場面から始まったわけですが、序盤でいきなりボコられましたわね…
僕の初読の時の心境込みで振り返ってみましょう。
この段階では「おや…?誰かのう〇ち、いや遺体を踏んづけてしまったんじゃろか…?」って思いましたよね。
コマの流れがどことなくギャグっぽいようにも思えますし。
う〇ちだったらどれ程良かったことか。
そしてページが切り替わって最初のコマがこれですよ
ここでは何者かに攻撃を受けたのだと判断し、なんてこったいリコさん達早く来てぇ!なんて思ってました。
しかし、畳みかけるようにたったの数コマで状況が一変しよるんですわ…
ヴエコさんのお顔が急速に崩れる様をなんというか、考える隙は与えねぇとばかりにブチかまされましたが、この時の脳内では「えっ…?えーとえーと、わ…わかんない!」と、ひとまず事態の把握を拒否しつつ次のコマへと目を移しまする…
何かの間違い、もしくはちょいと薄めの負荷でリコさん的にヴエコさんが見た幻覚か何かじゃねーのん!?と思いつつ読み進めると、当のヴエコさん自身が、状況を正しく受け止めている描写が目に入ってきよりますが、まだ粘るわたくし。
幻覚…幻覚なんだよ。だってほら、ブラックアウトしていく様子がそれっぽいし?
最後の最後のコマにヴエコさんを呼ぶ声がありますし?
ページをめくればほぉ~ら不思議、いつも通りのヴエコさんが…
声の主は倒れるヴエコさんを心配して駆け付けたパッコヤンで。
ヴエコさんは本当に成れ果てていて。
村の守りの外に出て迄ヴエコさんを救おうとしたパッコヤンの姿に胸を打たれながら徐々にヴエコさんが6層の上昇負荷を受けてしまったという事態を飲み込み始めていったのでありました。
しかし往生際の悪い事にまだ半信半疑。
だって嫌なんだもーん…
恐らくカジャさん一行は目の良いパッコヤンがヴエコさんが目視できるところまで迫っていたのではなかろうか?
そして、ヴエコさんが負荷を受けて倒れ行く状況を目の当たりにしたパッコヤンが堪らずに飛び出していったのでしょうねぇ
ヴエコさんが自身を省みず自分を救ったパッコヤンを認識していた様子をみてやっと観念した次第。
ここでやっと「ヴエコさん…あわぁー!?」って取り乱した感じですわぁ
OH…とても残念でなりませぬ。
ちょっとくらいいい事あってもいいじゃない…?って思ってたら甘ったれてんじゃねぇぞ!とシバかれた気分です。
僕の受けたこの衝撃をどう表現すればええのん?
なにやらこう…
ちょいとささやかながらも頭頂部にそよぐ頭髪を愛でてやろうかしら?
と思って撫でつけたらサラサラではなくペタっとした感触が手に伝わり
え?いや違うでしょ?とワンモアチャンスに掛けてみたら今度はペチっとして?
はぁぁ!?とリトライをしたらパチンときてベチン!っとなって最終的にビタン!という感触を共に頭が痛くなりやっと頭に毛がないじゃん?と気が付いたなら僕はきえぇぇぇぇっ!と絶叫するに違いないなんてイメトレしてましたけども、奇しくもそれが役立つ事となりましたという感じ…伝わらない。
ご覧の通り、わたくし今でも取り乱しております程にヴエコさんの状況に衝撃を受けておりまする。
地上で良い事よりも辛い事の方が多くてさぁ
それでも決死隊と出会ってアビスにきて、イルミューイと出会って束の間の幸せを感じられたは良いものの、今度は娘の願いを踏みにじらざるを得ない状況に追い込まれて、それから150年も閉じ込められて、やっと解き放たれたと思ったらこんなので無いよー!
6層の負荷に阻まれ、容易く移動する事が出来なくなった一行。
軍師ナナチは即座に作戦を練り、レグをメッセンジャーとしてファプタの元に向かうのではなく、こちらに招く事にするのであった…
かわいい上に頭がキレるとはなんて頼れるモフモフなのでしょう。
こうして賢い所を見せられると、在りし日のミーティとの姿が脳裏に浮かびますね。
ブレーンだね!ってところ。
そしてレグさんと再開したファプタが良かったですね…
もう…僕も見ちゃったしレグも見てるのでいろいろ手遅れだと思うので素直になりたまへ。
ファプタを皆の元へ送る為に、レグは二体のリュウサザイを抑える事に。
素の状態では骨が折れるリュウサザイが二体って事で、このままでは無理と判断。
事前に合図を伝えていたのか、リコさんの元にある右腕で合図を。
遠隔で腕を動かすのはどんな無線技術なんじゃろ…?
力場を利用した通信と考えればさもありなんって感じですが、皆さん避難しているしどうなんでしょ。
もしかするとBluetoothなのかもしれん…
そしてリコさんはファプタ戦から続いての白笛使用となりました。
前回の時点でも激しい消耗が見られましたが…
今回は内部に損傷が生じたのでしょうか?
鼻血と嘔吐、もしかすると吐血だったりするのかも?
回を重ねる毎に反動がデカくなっているようでリコさん再びダウンです。
元気な状態で使用すれば安全なのか、それともレグ自身に使用制限みたいなものがあったりするのかわかりませぬが、余り白レグに頼るのもよろしくなさそうですね。
オーゼンさんは普通に吹いてたように思いますので、吹く強さで出力の調整が出来るとかなんですかなぁ…
そういえばボ卿は確か笛をスリスリして鳴らすんでしたっけ?
未だに白笛そのものが謎めいておりますな。
レグと変わった事でファプタがムーギィさん達の元へとやってきました。
その際にヴエコさんを見た時の様子がなんとも印象的。
ベラフの想いを受け取った事で、ヴエコさんの事も理解し認識しているようですね。
ヴエコさんの状況に衝撃を受けつつも、イルミューイの子としてすべきことを選択するファプタさん…
ファプタの言葉によって村人を呼んだ理由が判明しました。
イルミューイの価値の使い方を知ったけどもまだ足らず、また何れにせよファプタは村を滅ぼす。
つまり、どうせ死ぬならファプタに喰われて力となれと言っているんだと思います。
いやいやいやいや…と思っちゃうんだけども。
こんな風に当事者同士が理解し合っているので事態を受け入れざるを得ませぬ。
確かに元々、覚悟完了の上でファプタの元へやって来たんですけどぉ…
本当にムーギィさん達まで居なくなってしまうのかぁ…
ムーギィさんの表情が死を享受した上でのものとは思えませぬ…達観とはこういうことか。
僕の頭頂部はまだ悪あがきしとるというのに。
因みに僕は頭髪の乏しいお友達がセッセとヘアスタイルを整えている様子を見るとメンタルヘルスに変調をきたします。やめろ…やめろ…と一点を見つめうわ言のように繰り返すもよう。
場面変わりまして、リュウサザイを村の外へ誘導する事に成功したレグさんの視界に入ったものが。
やはり、原生生物どもはワズキャンが招き入れた模様。
そしてワズキャンはしきりに自身が空っぽであると主張していましたが、その原因が村から外へと繫がる網状の物体であるならば…これがワズキャンの本体って事なのではないかしら?
でもそうなると不思議なんですよねぇ…
何故村人であるワズキャンから生じたものが、村の守りの外でも存在していられるんでしょ?
ワズキャンが実は異物でありながらも村人として擬態して紛れ込んでいたとかそういう理由だったりするんですかねぇ
これらの残骸はレグさんに切り離されましたけども、やはり何やら不穏な気配は残りますね。
最後の最後、これにて一件落着…と安心したところでブチかまされる心構えをしておかねばなりますまい。
杞憂であれば良し、そうでなければ免疫作用でメンタルが保護されるはず。
レグがワズキャンの架け橋を崩壊させた衝撃音におや?と振り返ったファプタさん。
危うくスルーするとこでしたがね、お口!お口が汚れてる!なんでぇ?あっ…っという過程を経て事後である事を悟った次第です。
まさかムーギィさん達がこんな…
なんというかあらよっと!って流れでいなくなってしまうとは思わなんだ。
哀しい。
いや、でも食べられてぎえー!となってる様子をブチかまされたら無理だったかも知れませんね。ヴエコさんでかなりダメージを受けておりますし。
しかし、オーマイガー…と思ってたら嬉しい発見もあったりと。
見える…尻が!
どうやらマアアさんはファプタへの価値の譲渡の対象外だった模様。
つい先日清算を喰らっている事も関係あったりするのでしょうかね?
それか会話が出来ないという事が関係しておるのかも?
定かではありませんが、兎に角無事で良かったです。
殴って撫でてとまぁ、なんと絶妙な匙加減であることか…メンタル調教師という職業があったら頂点取れそうです。
役目を果たすと言いながらイルぶるを崩壊へと導いたファプタの姿に、価値の譲渡を受けた事でイルミューイの想いを完全に理解したのだと思えました。
そこから最後までの光景はただただ切ないものにござった…
村の崩壊はヴエコさんにとっては愛娘の死を意味するものであり、そしてそれは罰であり、その罰を受ける事が救いでもあると。
描かれた状況を事実として受け入れねばならないものの、どうにかならなかったのかなぁと考えずにはいられません。
悲しくてモヤモヤっとした読了感でありながらもヴエコさんが救われたような気がして感動さえ覚えてしまうのは何故だろう…
この59話は、僕の胸に混沌とは何かを実感させてくれちゃったのではなかろうか。
それでいて、次のお話の結果をただ粛々と受け入れ最後まで見届ける為の準備が出来ちゃったような気もします。
今回は面白いとかではなく、ただただ凄まじかった…
ヴエコさんが成れ果てるシーン、昔焼かれた頭の火傷跡から、ツノみたいなのが生えてきてて、何というかこだわりを感じました……
たしかに(゚Д゚;)
展開のみならず多彩な精神攻撃が籠められたヴエコさん成れ果て化にはメンタルに大怪我しちゃいましたよ…
価値の市場と宿屋、そして呼び込みの様子と食堂での食事風景など、これまでとても丁寧に描かれ触れてきた村が崩壊するのもなかなかにきついですね。