アビスの呪いに関しては、よくわからないけどとっても危険な謎現象って認識でも楽しく読める。
しかしながらアビスで遊ぼう精神に則り、改めてアビスの呪いってなんじゃろ?と考えてみました。
わかった所で意味は無いかも知れないけど、いろいろ考えてみるのは楽しい。
それでは参考にした情報を並べてみます。
ナナチによる、呪いの説明
- 見えない
- 地下世界へ光を運ぶ
- 入ったら出られない逆棘のような仕組みで、下降するときは何の影響もない。
- 上昇時に命の近そうな所が力場を突き抜けると致命的な症状が出る
- 正体不明の力場
- 縦穴から離れる程効果は弱まる
- 意識に反応する
- ナナチ自体を参考にすると、成れ果てとなった者はこの力場が見えるらしい事がわかる。
ボンドルドによる説明
- 負荷(呪い)のみを与えているのではない。
- ナナチはミーティとの深い精神性の繋がりによって祝福のみを受けた。
上記に加え、6層の負荷は人間性の喪失、もしくは死である事は既にご承知の通り。
このように人体に激的な変化をもたらす謎パワーまで発揮しながらも目に見えない厄介者。
この時点では風とか光みたいな現象というイメージで見てました。
いろんな情報をコネコネして得た最終的なイメージは、
アビスに存在する全ての物質がもっている電子(-)と陽子(+)が人の想いと干渉しつつ生き物の魂を構成する何かに作用した結果
というものになりました。
それではコネコネした内容を振り返ってみます。
成れ果てになる可能性が有るのは6層だけではないですね?8/7追記
オーゼンの頭皮やプルシュカの前髪の変化は6層以外で発生したもの。
軽度な変化ではありますが実際に肉体が変質しています。
この辺から各層の負荷は明確に区切られているわけじゃなくて大体の強さを表した曖昧な基準なのかなーなんて思いました。
あと、忘れちゃいかんのが我らがナナチ先生の講義内容です。
探窟家は成れ果て見ると始末しちゃうんだそうな。
これ何処情報?って考えると前線基地を脱出して以来、4層で逞しくサバイバル生活を送っていたナナチが己の目で見た情報に違いない。
アジトの夥しい墓標の数を見るとさらに説得力が増しちゃいますね。
ということは、ナナチは4層で探窟家が成れ果て、仲間がその者を始末する場面を目撃していた事になりますな?
ナナチは聞きかじりを自分が見てきた事のように言う子じゃありません。
異論は認められない…ナナチはとても良い子なのだから!
4層の立体的な空間と、より強まった負荷によって時折成れ果ててしまう者が居たとしても不思議ではない。
各層の負荷として明記されているのは一撃で確実に発生する負荷って事で、
6層由来の人間性の喪失は他階層でも徐々に蓄積していると考えて良さそう。
ここで唐突に7層以降の負荷、確実な死が気になりました。
一人二人を見ただけでは確実とは言えないこの結果を誰が調べたんじゃろ…?
そして、7層の先にはまだ誰も確認した事の無い新たな効果が有ったりするのだろうか?
禍々しくも興味の尽きないアビスの呪い。
なるほどボンドルドが夢中になっちゃうわけだわぁ。
そもそも呪いは物質として存在するのか?
最初は物質的なものではないと思ってました。
普通の人には見えないし。
ナナチに対する実験で使用された昇降機について、ボンドルドは呪いを片方に押し付ける事が出来ると説明しています。
ボンドルドの言い分を素直に受け止めれば、呪いに干渉する事で集めたり送り出したりする必要があるはず。
しかし発言者がボンドルド。
なので疑う所からスタートですよ…!素直に信じられぬ。
そうだ、あれは普通の昇降機に違いない。
実際にナナチの祝福に関与したのはミーティの意思のみ。
事前にミーティに対し、自分が呪いを引き受ける側という暗示をかけたのが実験のポイントだったのでは。
さらに、ナナチ自身も本来自分が受けるべき呪いがミーティへ向かってしまうと信じ切っています。
この双方の認識が結果に大きく影響を及ぼしたのではなかろうか?
が、しかーし!
昇降機内部、その上の部分をよく見ると左右で構造が違っている。
ミーティに対し何かを照射しそうな形の上部。
それがナナチの方には存在しません。
暗示で作用をもたらす事が出来るなら、わざわざこんな作りにする必要が無いはず。
やはりボンドルドは呪いに作用する術を発見していたという事か。
抽出、散布ができるもの、という事はわかりました。
ちょっと話が変わりますがこのコマのミーティ、目に涙を貯めちゃってるじゃありませんか?
通常サイズではただただ呆然としているだけに見えていました。
今回、昇降機の機能に注目しなければ知り得なかった事実です。
拡大して読むことあまりないし。
既にこの時点でミーティが自身の運命を悟り、自分が今何が出来るのか、何をすべきかを懸命に考えていた…
そんな強烈な印象を受けたわけですが、してやられた感がすんごいなぁ…これ。
なんてことしやがるんです?
偶然なのかも知れないけど、もしこれが仕込まれていた描写だとしたら鬼か悪魔かボンドルドの所業ですわ…
ダメージを受けつつもまた少し認識が拡がりました。
悔しいが嬉しいという複雑な気持ち。
ミーティの不死の呪いはナナチの想いが反映されたのでは
ミーティの不死性は三賢ベラフのお墨付き。
他の成れ果てとは異なり、奇跡とも言える特性を持っています。
これで人間性の喪失が無ければ、奈落に挑む者にとって最強のステータス。
何故、このような特性を得たのか考えた時、実験時のナナチの想いが原因に思える。
この時ナナチのはアビス信仰では無く、神様に対して願ってました。
呪いがナナチのミーティを失いたくないという想いと共に彼女の肉体を変性させた結果、不死性を得たと思える。
ナナチは神に祈っても無駄だと思ったのか、これより後はアビス信仰。
ですが、そのアビスがやらかしてくれたんですよねぇ。
なんだろうこの…お願い聞いてくれたけどコレジャナイ感。
これが正しい認識だとすると、ナナチが知ったらメンタルやられちゃいそうですね。
あぁ~でも悲しそうな顔したナナチもかわゆい。
可愛いって大変なんだなぁ…
ナナチも、カジャさんにミーティの想いが反映されているっぽい事言われてました。
昇降機の仕組みを考えると、ナナチの方にも想いが反映されているのはちょっと不思議。
昇降機の仕組みとは別の所で作用し合っているのか?
昇降機の仕組みは、ナナチの呪いを一方的にミーティに押し付ける事だけを考えて作られているように見える。
なので、ミーティの肉体の変質にナナチの想いが関わっていても不思議では有りません。
率直に考えると、ナナチの肉体の変質はミーティへ強い負荷を押し付けたその残りの分しか影響しないはず。
それなのにカジャさんはナナチが強い欲で守られたと言う。
これってどういう事なんじゃろ?
一方通行なはずの導管を、ミーティのナナチを守るという想いと共に逆流したものがあるって事だろうか?
だったら仕掛けの意味無いよねぇ…
あの場面を振り返れば、想いはガラス越しでも伝えられるのはわかるんだけど。
どう考えればしっくりくるんだろうなこれ。
そろそろ混乱しそうなので、ロマンの力を借りて無理やり呪いについて想像しちゃいます。
アビスの呪いは縦穴から離れると弱まる…まるで温度や光のような特性。
だとすれば呪いは静止しているものではないし、視認出来る物質として存在するものでも無い。
しかし確かに呪いは存在し、実際に様々な被害をもたらしている。
で、閃いたのが全ての原子に存在する電子と陽子っぽいもの。
これならばどこにでも存在していながらにして、視認は出来ない。
水や空気や岩、植物の細胞にさえこの呪いが含まれているとすれば…?
タマウガチ戦で垣間見た、意識に反応した力場の動きを振り返ると
あれは物体が動いているのではなく、意識に反応したアビス電子と陽子に波が発生したイメージと無理やり考えられる。
物質から物質へと、内部にあるアビス電子の動きが伝わったその様子がこの場面なのではなかろうか?
空気はその場にありながら、隣り合う物質のアビス電子に力を伝播する事で視認負荷の波が発生した。
それをナナチやタマちゃんは見たり感じたりできると。
波であれば、発生源から遠くへ行くほど弱まるのもしっくりとくる。
そして、隣り合うナナチとミーティの間で、肉体の変質に互いに干渉しあったのも説明がつく。
ミーティの想いがアビス電子っぽい何かに乗って個室内の空気からガラスへ、そしてナナチ側の空気へと伝わっていく事でナナチの肉体の変質に干渉したと考えればつじつまが合う。
あのミーティに向いていた部分も何かを噴出する為ではなくて、ミーティの身体をマイナスの負荷が付着しやすい状態に変化させる仕掛けだったのでは?
という考えに落ち着いた。
ついでに、ヴエコさん達の技術力をボンドルドのものと比較してみる。
情報がちょっと少ないですが、ファプタちゃんを祝福山盛りの成れ果てに変えた場面を参考に考えてみます。
足がバタついているように見える事から、嫌がるファプタちゃんを無理やり実験台にしたんでしょう。
この辺の倫理観はやはりボンドルドに近しい。
一部しか見えませんが、ボンドルドの実験器具は大分メカメカしいものだったのに対し、こちらは完全になまものっぽい。
ボンドルドが科学者ならば、ヴエコさん達は化学者というイメージ。
機材やアプローチは異なっても、どちらも実際に祝福の子の製造を成し遂げています。
しかしファプタの時には上昇負荷を発生させていないように見えますね。
この場面を見ると、電子レンジっぽい装置に入れてその場でファプタの肉体を変質させたように見えます。
ボンドルドが実際に上昇負荷を発生させたのに対し、こちらは上昇を伴わずに呪いを発生させている…。
アビスの呪いをかなり制御しているように思えるので、技術力はヴエコさん達の方が進んでいますねこれ。
アビス電子が正解ならば…周囲の物質に満遍なく存在するそれを利用すれば可能なのかも。
波を制御する術を知っていたって事でしょうかねぇ…
言葉は悪いですが、それぞれの成果を比較してみます。
ナナチ
まずボンドルドによって成れ果てたナナチから。
- いいにおい
- ふわふわ
- かわいい
- 上昇負荷は受ける
前線基地を暴走レグが吹っ飛ばした時、祝福の子でも負荷を受けてしまう様子が描かれていました。
ふわふわ過ぎて地面に追突した時の効果音が…!
いやぁ…くっそ可愛いですね。
- かよわい。
このようにヘロヘロなレグに簡単に引き寄せられ、匂いを堪能されてしまうナナチ…可愛さ特化型の成れ果てと認定しよう。
ファプタ
そしてヴエコさん一同によって無理やり成れ果てた怒りの化身、ファプタ姫はどうだろう。
- レグ曰く、日向の匂い。
- 上昇負荷は受けないかも知れない。
レグと再会した時の、巨大ロボさんの位置に注目。
結構な高低差がありますが、この後ファプタはレグを捕まえてロボさんの所へ大ジャンプして戻りました。
ロボの肩までというと、結構高度有りますよね?
それなのにファプタは平気な様子。
ヴエコさん達がファプタに与えた祝福はナナチより強いもの…という印象を受けます。
- ファプタ自身も強い
ファプタに押さえつけられ身動きが取れなくなったレグさん。
奇しくもナナチの匂いを堪能した時とは立場が逆転している…これはきっと天罰。
レグはこの後おへそを爪でグリグリされて泣いちゃいましたよね。
- 見惚れる程美しい
泣かされた後でレグさんこんな事言っちゃってます。
確かにこれは可愛らしいですね。
でも、結構頻繁にどちら様ですか?と答えて惨殺されちゃいそうなくらいコワイ顔になったりします。
うーむ、性能面ではファプタの圧勝ですね。
負荷も受けず、奈落の至宝をも圧倒するパワー。
奈落の化身と呼ぶに相応しい存在です。
ヴエコさん達の生きた年代がわかりませんが、ボンドルドより研究は進んでいたとみて間違いありますまい!
最新話は常に待ち遠しいけども、あまり気にしなくて良さそうな所を考えるのも楽しいもんです。
決まったぜ…自己満足!と、思ったら出てきた事実
リコさんの腹部に刺さった物体。
ボンドルドの武装、呪い針。
オシャレにシェイカーなんて名付けてますが、この素材がちょっと見過ごせないものでした。
それは呪い鋼。
触れた質量により上昇負荷が発現する遺物だそうな。
これを使えばボンドルドも高度の上昇を伴わなず負荷が与えられるはず。
こんなものがありながら、どうして昇降機を使ったんでしょうねぇ…
カジャさん、まさかこんな事言っちゃうなんて。
これまで成れ果てる事に対し肉体の変質がどうこう言ってましたが、カジャさん体が無い。
匂いて!
62話では速身体なんてとっておきまで披露してくれちゃってますので、本気で体が無いらしい…。
成れ果てって…なんぞ!?
うーん、一筋縄ではいかないこの感じ。
ロマンという言葉で知力の足らない部分を補いつつ考えてみようと思います。
ナナチの実験で呪い鋼を使用しなかった理由を考えてみる。
実際の上昇負荷を利用した方が簡単だからっぽいですよね。
- 素材は沢山ありそう。
リコに撃ち込んだ針を回収することなくその場を去っていること、
針という形状を見ても、使い捨てる前提のものであること、
そして限りある素材ならば棒状に加工して何度でも利用できる武装にするはず。
なので呪い鋼は大量に確保する事が出来ると考えてよかろうと思います。
そんなに貴重なものでは無さそうですね。
強かなリコ達の事だから、このシェイカーも回収済みなはず。
しかし6層の生物に3層程度の負荷が通用するのかというと微妙…捨てたかも知れませんね!
- 呪い鋼の質量を間違えたらナナチ達が死んじゃうかも
リコの腹部にシェイカーを3本刺して、3層分の負荷と断言するボンドルド。
沢山実験したんでしょうねぇ…。
でも、6層から先の負荷は死の危険性が出てくるので、同等の負荷を得るための質量を調べるだけでも大変そう。
生体の確保も結構大変なんですよ、という事であれば実験するとしても5層分までなのでは?
- 触れていなければ効果は出ないっぽい。
ボンドルドが去った後、リコはわりとすぐに回復していた。
針を引き抜いたら負荷が消えたっぽいですね。
呪い鋼が床に敷き詰められた小部屋にでも放り込めば、直に成果を観察出来ると思ったけど、
被検体が触れ続ける状態を維持しつつ質量を調整せにゃならんですね。
負荷も一瞬で現れるみたいなのでじっくり観察する暇もなさげ。
以上を踏まえ、ボンドルドの身になって考えてみます。
高まれ僕のボンドル度。
祝福の成果を確認する事が最大の目的でしたので、方法はシンプルなもので構いませんね。
呪い鋼の性質はもちろん理解していますが、6層分の負荷を与える質量を調べる為に生体を消費してしまうのはもったいないですよ。
仮に生体を消費ながら適切な質量の発見と設備の開発が出来たとして、その後の実験でも生体は消費されるのです。
地上から生体を運び込むのも結構な時間や労力が必要になるので、無駄に消費するわけにはいかないんですよね。
と、いうわけで昇降機を使っての実験になったんだと思う事にしました。
カジャさんの体について考える
カジャさんマジかよ…ふと名前がマジカジャという事を思い出したけどそういう事じゃない。
匂いで出来た体って言われても僕にはちょっと難しいんですけど。
どうにか折り合いを付けねばならんので悪あがきしてみます。
カジャさんの言う匂いは言葉通りでは無い可能性
魂のみの存在って事かも。
参考にした発言がこちら。
- カジャさんはナナチをいい匂いのふわふわ、ミーティをとてもいい匂いと評価。
レグもナナチの匂いに対して異常な執着を見せてますがこれも関係…あるかも知れない。
単純に考えて、ナナチやミーティの体から自然と香るなんらかの成分を嗅いだ感想ですよねぇ。
しかし、リコやレグの匂いについては触れてません。
ナナチ達とリコ達の違いというと、成れ果てたかどうか。
奈落の皆さんが絶賛するナナチとミーティの成れ果て。
二人の想いが相互に作用したと考えた、彼らの変化に関係あると思います。
- ナナチに対し、「キチンと命を持っている」
そう判断するには、そうではない存在も知らねばなりますまい。
ナナチとの比較対象は恐らくカジャさん自身。
カジャさんの言う命のイメージは、生物がもつ生命活動を維持する機能の事かなぁ。
確かに、匂いで出来たカジャさんには無さそう。
でも言葉を話し、リコを心配したり助けたりと大活躍のカジャさんは存在感ありまくり。
そして、ヤドネを入れ物にしたり別の体に変わったり出来る。
これってなんだか、幽霊が憑依する的なノリ。
カジャさんは命と魂を別のものとして語っているのではなかろうか。
そんなわけで、カジャさんは魂の事を匂いと言っているのかも知れない。
8/7追記
7巻のリコメモにてさらなる情報が出てきました。
流体で出来ている。
流体ってなんぞ?って調べたら液体と気体およびプラズマが流体にあたるそうな。
プラズマ( ゚Д゚)
これは何やら人魂的な雰囲気を感じる…でも匂いって言ってるので気体の方が合ってるのかな。
しかし問題はそこじゃない…
正直な感想を言いますと、気体の体って与えられていない感がとてつもない。
カジャさん、上手く誤魔化されてるのではないかしら…。
追記終わり
成れ果てにおいて、実際に変質しているもの
確か村についてグリグリ考えていた時に、上昇負荷により力場の影響を受けるのは、肉体そのものではなくて魂とか閃いちゃってました。
魂が変質する事で、肉体がそれを反映するように変化する。
ナナチ達の場合、自身の魂にお互いの想いが付与されてあのような姿に変化したと考えました。
あの場面を振り返れば、なるほどそりゃとてもいい匂いでしょうとも。
健気な二人の想いが、強い効果を発揮したのですからね
これって、リコが上昇負荷を受けても肉体に影響を受けない理由にもなるだろうか?
アビス内の魂が呪い除けの籠によって死んだ赤子の肉体に入れられたって事は、リコがもつ魂成分は既に成れ果てているも同然なので変化は起こらないとか?
リコさん、何も考えてなさそうな顔してるけど結構難しいんですよね。
リコさんについてはこちらでもチラっと。
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