3巻読んだのでひとまず書きなぐり。
まず、1巻がkindleで無料で配布されちゃってるけど、僕はこの前購入したばかりだったので壮一張りに口から心臓でるかと思いました。
間が悪かった模様。
3巻まで読んで全体的に気になる個所が出てきたのでそこに触れてみます。
漫画だから。という常套句でスルーしてはいけないようなポイントが結構どんなもんだい!って感じで転がっている事に気が付かなければ面白く読めると思うんだけど、ここから先を読むとその点に触れているのでお楽しみの邪魔になるかも知れない。
僕は一周回って面白さを感じちゃってるので、どこまでこの感じで突き進むのか楽しみ。
まず、チカという女の子ですよ。
腕がちぎれた状態で救急搬送される事二度ですよ。
しかも二度とも急に体調が回復して、ちぎれた腕がくっつくというか腕が生えたとも思える奇跡。
それなのに至って普通に、何事も無かったかのように日常生活を送っているのはどういうわけか?
ファンタジーテイスト強めな世界なのかも知れない。
現実的に考えたらですが、
両親もいくら自分たちの娘とはいえ、こんな謎の回復を見せられたら引くのではなかろうか?
お医者先生だってこりゃもうびっくりし過ぎて守秘義務なんかすっかり忘れて話のネタにしちゃうだろうし…
回りまわってお友達にもなんかちぎれた腕がくっついたらしいくらいの噂が広まったりしてヒソヒソされちゃうのでは?
そもそも医療機関が放っておかないと思うんですよね。
ちぎれた腕が綺麗に元通りって…確か医者から見たら腕が欠損した状態から生えてきたようなもの。
これはもう…医療技術の発展の為とか言って研究対象まっしぐらな所ではないのか…?
なのにごく普通に生活しちゃってるチカちゃん。
この世間の反応…絶対普通じゃない。
後は血族の血液の収集方法。
出だしから過去を想像すると、ひっそりと街に潜伏しつつ生きている印象を受けたものです。
が、使い魔さん達が結構雑な感じでご主人のご飯、心臓を狩っているわけです。
心臓引っこ抜いたら残りはその場に放置でさっさと帰っちゃう。
…これ、普通なら遺体が発見されたら大騒ぎですよねぇ。
しかも共通点として心臓引っこ抜かれてるわけですから、傷の状態は違っても同一犯の犯行とか思われそう。
だとしたら一体どれだけの人間が同一犯にやられてるのかって話になり…
もう夜間外出禁止令が出ても不思議ではない状況なのでは?
これ、全然ひっそりしてない。むしろ堂々とし過ぎてるくらい。
なのにこの世界ではやはり人間サイドは沈黙しちゃってるんですね。
目立つ事してるのに目立ってない感じなので不思議な感じがしちゃいます。
あとは血族が心臓絞った血液しか摂取しないって理由もなんか弱い気がするんですよねぇ。
バレちゃいけないならね、もう心臓しか飲まないなんてわがまま言ってる場合じゃないんですわ。
全部丸ごと持って帰って、折角の命なのだから一滴残らず大切に頂くべきなのですわ!
もうほんと血液の無駄遣い甚だしい。
血族、全然潜んでない。もうやりたいほうだい。
で。それなのに人間サイドになんも動きが見られない。
この世界の人間はタンポポか何かなのか?
誰も血族の存在に気が付きもしてないのか?
とはいえまだ3巻。
なので今後変化が有るかも知れない。
非日常的な存在である血族を描くには、それの対称的な存在である人間全体の反応も重要なのではないかなぁと思う。
3巻の時点では、対する人間サイドの反応が無いのが異様に感じてしまう。
所々出てくるエキストラ的な人々は良い反応してるんだけど、人間全体で考えるとちょっとのんびりし過ぎな印象。
だって、使い魔とか全然潜んでないんだもの…。
修がこれからどういう風に化け物になって行くのかとか興味は尽きないので物語自体は面白い。
先にあげた違和感がどういう風に関わってくるのかこないのか?
今後も楽しみな作品でありますよ!
三巻での主な人物の行動
帰ってきた変態王・壮一
大空の下で死亡フラグの沈静化に成功。
荒ぶる壮一に怯え、年甲斐も無くオロオロしてしまった。
もしこの闇夜で大暴れな壮一を誰かが思い出の一枚としてツイートしたら…
無駄な心配でした。
もはや壮一に恐れるものは何もない!身も心も化け物になったのだ!
これはそんなメッセージが込められた一コマであるに違いない。
修を心配して情報を求めるチカちゃんに手作りクッキーを貰う。
食べながら美輪子に選ばれたりチカちゃんに好かれまくってる修にイライラしてきたので、修の元に行き嫉妬のパワーがこもった猟爪で上下に真っ二つ。
少しでも動いたら死んじゃう状況な修の目の前でチカちゃんに電話して、美輪子の住居を教えちゃう。
清々しい程の性格の悪さ。
これが尻に棒ヤスリを招き入れる秘訣なのだ。
場合によってはチカが美輪子に殺されるかも知れないし、修も動揺して動いちゃう可能性があると考えると、結構ひどい。
その後、何事もなかったかのように家のラクガキを消してたら、美輪子モードのチカがやって来てキスされる。
ど、どどど動揺する壮一。
チカの中に美輪子がいると感づき、もろとも殺害しようとするが、何故かチカの胸を触ってニンマリする。
理想はカッコよく美輪子討伐…しかしおっぱいに挫かれる目的意識。
うーん、と目覚めかけたチカちゃんに対し、すすっ、すみませんっ!と謝る辺りが 可愛い。
結構切れ者っぽい雰囲気を出そうとしてるけどかなり無理してるとわかりますな。
翌日、目覚めたチカに対し、自身の当たり障りのない範囲でもかなりエグイ身の上を説明。
すむ世界が違いすぎるのでもう来るなと言う。親切。
それでもまた来たチカちゃんに、間違いなく友達としてに違いないんだけど、好きだよと言われて目がキラッキラになり、なにか芽生えちゃう。
後にチカが堪えきれずに泣いてしまった時、頭をポンとして慰めたり。
この、手を差し出した時の微かな震えが良いですね。
無理してまで慰めたろうとする精神、そしてどうすりゃいいかよくわからんからとりあえず頭に手を置く…
壮一という人間が実によく表現されていると思う。
そんなことがあってか、頭の中がチカちゃんでいっぱいになり、女性の心臓を狩れなくなったり猟爪出せなくなったりしてスランプのまま修の襲撃を受けて次回。
ちょっと満たされたら嫉妬パワーが沈静化してしまった壮一…実にちょろい。
しかし徐々に人間性を取り戻していく過程をどう見れば良いのやら。
使い魔としては由々しき事態、されど人間としてみれば喜ばしい…。
どう捉えるのが正解なのか。
闇落ちまっしぐらな修
壮一に虐められる所からスタート。
目の前でチカを美輪子の元に誘導されるという精神攻撃を受けるが、動いたら体が上下に別れてしまうので何も出来ず。
恐らく何処かで観察していた美輪子に回収されて治療を受け、回復の為に部屋に閉じ込められている所へチカが来訪。
美輪子とチカの接触を知るも、何も出来ず。
その後、間の悪い事にチカが壮一に好きとか言ってる所を目撃。
殺意の波動に目覚めてぶっ頃!と突撃しようとしたら真っ二つにされた事を思い出してまた引っ込む。
激オコながらちょっと冷静。
それにしても…誰ですか?というくらい濃い顔面を披露してくれた。
どうにかならんかと、猟爪の操りかたを美輪子に質問したらなんかヤバそうな新マスクを貰う事になる。
美輪子の事だから、いずれはこのマスクを使わせると決めていたに違いない。
以前使っていた、なんかコンビニ袋に目玉付けたようなお手軽な感じではない。
ちょっと怨念籠ってそうなくらいガチな作りこみに怪しい気配を感じる修君。
とはいえ、新しいマスクはなんだか案山子みたいでカッコいい。
頭もフサフサであるからして、高級なヅラを与えられたに等しい待遇。これは美輪子様についていくしかない。
何かの皮…という見た目と特別な素材っていう美輪子の発言から推測するに、これは血族の皮を使って作られたものではなかろうか?
美輪子自身の生皮を使ってたりして。
注意事項として、使い続けたら人間じゃなくなるかも。なんて言われてビビってるところを美輪子に腹をぶち抜かれ無理やり使い魔化させられ、さらに無理やりマスクを装着される。
美輪子様、使い続けたらっていうけどこれ使うしかないですよね?
そして、マスク着させてる時の顔が割と鬼気迫る感じなのが気になりますな。
美輪子にとって、修がこのマスクを装着する事が重要なのかも知れぬ。
そんな風に無理やり装着されたのに、何とも無さそうに新マスクで他の使い魔と対戦しまくりな修。
途中、なんかマスクとお話したりするので、やはり新マスクは普通じゃなさそう。
修行の日々の合間、久しぶりにチカに会って「心配してた」と言われてかなり凄みのある顔をチカに見せる。
これは…破局に向けてまっしぐらな予感。
姿は人間のままだけど、思った以上にマスクの影響を受けているみたい。
男子三日会わざれば…というわけで見違えるほどに強くなり、ヘタレた壮一の前に現れ、戦闘を急かす。
壮一は人へ、そして修は化け物へとそれぞれ真逆の道へ進んだ事で勝負はどうなるかわからん感じになって凄く良いところで3巻終了。
毎度毎度、気になる引き際が御見事。
渦中なのに全然自覚が無いチカちゃん。
何か知ってそうな壮一に付きまとい情報を得ようと必死。
手作りクッキーをプレゼントしたりとかなり必死。
そのせいで修が死にかける事になったわけですが。
壮一の修への嫌がらせの一環として謎の女性、美輪子の所在をゲット。
恋する乙女の勢いすさまじく、恋敵と思われる美輪子の元へ単身突撃。
おまえ、修のなんなんじゃ?と直に聞いちゃう強メンタル。
美輪子にあっさりかわされるわけですが。
最終的には体内の美輪子細胞の力により意識を乗っ取られた状態に陥り、壮一を煽るために利用されてしまう。
腕の接合部に、美輪子の欠片を仕込むことで延命していたようですが…。
やっぱりただでは済まなかった模様。
接合部から何やら異質な物が全身を浸食していく…と、いう事はこれってチカちゃんもう詰んでますよね?
美輪子撃退ENDでやったぜ!と思ったらチカの肉体乗っ取りENDでホゲッ!と驚く結末に?
まさかこんなアホでも思いつく結末にはならないだろうけど、これはとっても良いモヤモヤ感を植え付けてくれましたね。
手遅れ感半端ない。
その後、なんだかんだで壮一の事を気にかけるようになり、壮一を励まそうとして自分は好きだと伝えた所を修に目撃される。
うーん、この純真さ故に周囲を引っ掻き回すどうしようもない感じ…さては小悪魔。
天性の素質によって、美輪子に体を乗っ取られるまでもなく二人の関係を拗らせる事に成功。
さらに家のラクガキを消してあげたりしてどんどん壮一を追い込んでいくチカちゃん。
無自覚に猛攻。
修に凄まれた事が理由なのか、壮一の前で突然泣き出してしまう。
涙攻撃にイチコロな壮一に頭をポンとされてありがとうとニッコリ。
トキメキオーラを喰らえ!壮一ぃ!とばかりにキラキラしている。
これが無自覚だとは…なんと恐ろしい。
これによって壮一の弱体化を完璧に仕上げる事に成功する。
結果から評価すると、自覚のない子悪魔系女子で一番扱いに困るキャラかもしれない。
もはや暗躍を隠そうともしてない美輪子様。
チカを利用して修と壮一の関係をグダグダにする。
お口の様子を見るに…ゲス笑いするとお口割れちゃうみたいですね?
なんでしょうね…見ちゃいけないものを見た気分です。
そして、自分の目論見通りに人間性を失っていく修を見て、順調だな…という禁断のポロリ発言。
これまでもこれからも色々仕掛ける事が予想される発言ですね。
これまで、白々しい感じなのに色々やってそう…とか考えるのがお楽しみだったのに!
そのお楽しみを奪う発言ですねこれは。
まさか外部から覗き見るだけの僕にまでドSパワーを発揮してくるなんて…すげぇや!
これからどうなるだ?と気にしてるポイント
- 修がどんな感じで人としての生活を失っていくのか?
- チカちゃんボディは美輪子の予備にされちゃうのか?
- いとも容易く行われるエゲツナイ美輪子様の行為、その最終的な目的はなんだろう?
- 血族の始まりと4姉妹それぞれの関係。20話だけを見ると環(たまき)お姉様と美輪子の関係は、かつての虐めっ子環お姉ちゃんといじめられっ子な美輪子って事でしょうか。
環の言い分だと、昔、美輪子様は環に微塵切りにされたりしていたそうな。
対峙する美輪子様の余裕溢れまくりな表情。
されてた事が事実だとすれば、美輪子様の心中は絶対殺すマンになっててもおかしくない。
そしてこの二人の表情の違い…凄み聞かせてる環お姉さまの方が弱そうに見えるし…敗北フラグだろうか?
美輪子様、狼狽えてないどころか余裕そうですもんね。
ほんと、一話一話の引きで焦らしてくれるのは見事ですねぇ。
- 男の血族ってでてくるの?出てくるとしたら恐らく女性陣よりもやべーやつなのではなかろうか?
ここまでで男性の血族と女性の使い魔っていう組み合わせは出てきていない。
何か理由があるとしたら、過去に男性の血族にかなり手を焼いた経験から女主人と男の下僕というスタイルに落ち着いたとかだろうか?
今後出てきたら面白そうな気もする。
環お姉さん
21話で気になる姉妹の関係が明らかに。
なんだぁ…冗談でしたか。
と、安心してたら次のページでは別の意味で安心しました。
やはり姉妹揃ってこんな感じなのか…。
顔面とその下の光景が一致してないのがもうわけわかんない。
血族コワイ。
互角レベルの優雅な危険生物が現れてしまったので今後はエグさが増しそう。
どっちも修から見たら化け物レベル。
美輪子様が余裕そうなわけだ…抱き合ってウフフフ…からの姉妹で同時に相手の脊柱を引き抜くとかすごいですねぇ…
もう、どうしようもないくらいそっくりな思考回路。
間違いなく姉妹ですわこの人達。
環(たまき)様の事
姉妹でありながら毛髪の色が異なる…。
すぐ裸になるのはやはり美輪子様のおねえさん。
下の毛もブロンドなので地毛ですよねぇ…
まさかわざわざ染めはしないでしょう?
遺伝子違いそうなんだけど、鐶様の発言によれば美輪子との血のつながりがある。
滴りの型とかそういうので違いがあるのだろうか?
まだ二人の姉妹が出てきていませんが、もしかしたらまた違った特徴を持っているかも知れない。
血族が謎めいていて気になる…。
僕は環様にすんごいぐっと来た。
この女性、なんだか性格が可愛い感じに思えるのですよ。
帰るぞと言っているのに、美輪子に目が釘付けな壮一。
環様、ボーリング玉を持つようにして壮一をお持ち帰り。
美輪子ばっかり見てるんじゃないわよ!という反応に思えます。
そして、壮一が美輪子をおかずにしてるのもお見通し。
こ、こんなに優しくしてるのにこいつは…!
私でやってみろ!と無茶ぶりします。
恐らく壮一がミッションに成功したらご機嫌な様子が見られたに違いない…。
しかし、これまでで一番ビビりまくっている壮一。
ぜんぜん立たない様子に拗ねてしまい、
壮一の体に有る自分の欠片を返して貰おうかしら…なんて言っちゃいます。
何気に重要発言ですね。
血族の欠片を仕込めば死人も蘇る。
チカの体内にも欠片有り…という事は今後使い魔、もしくは血族化なんて展開も有りそう。
で、死んでたまるかとばかりに頑張る壮一ですが、悲しい事に環様では血の巡りが良くならない。
ふと、チカの裸体をイメージしたらムクムクと。
壮一のやつめ、うっかりむ、村瀬さん…なんて口に出したもんだから環様もびっくりです。
なんかこのコマ…良いですね。
闇環を感じますね。
血族って元々闇属性なのでこれはとってもヤバい雰囲気を感じます!
というわけで壮一の股間を膨らませた村瀬なる不届きな女を自ら始末しに出向くのもなんかいいですね。
ご主人様なら壮一にさらってこいと命令すれば済むだろうに。
壮一が常時ビビりまくってるんだけども、環様としては、そんなにビビるような事してるつもりはないのかも?
むしろ友好的に接しようとしてるんだけどこうなってしまうという…不器用な女性なのではなかろうか?
美輪子様は善良である事を装う術に長けており、環様は苦手。
うわべだけ見れば魅力的なのは美輪子様なので、彼女の煽りを喰らって悪い印象を持たれる事が多かったのかも知れない。
美輪子の好感度上昇のための噛ませ犬にされていたのかも?
で、あれば環は美輪子が嫌いでも仕方がないし、
美輪子にとっても環は実態を暴露してぶち壊しにしかねない厄介な姉であるので嫌いと。
まだわからんけど、裏表のない、直球勝負な人物に思えますね。
美輪子様と環様、ご主人を選べと言われたら僕は環様がいい。
21話の幕引き
チカちゃん。
あんなに修君修君と一生懸命だったのに、その修に凄まれちゃった後に頭ポンポンされただけで壮一に乗り換えたのだろうか?
美輪子邸に突撃する程の、修に対する強い想い…壮一の頭ポンポンでどこかに行っちゃったのだろうか?
まだわからんけど。
修が美輪子の使い魔になる決心をした理由は間違いなくチカにあるわけでして…。
そりゃねぇよチカちゃん!って思っちゃいますね。
しかし修の顔芸見せられてかなり引いてたので、この心境の変化は大いに有りえる。
修があんな顔しちゃったのは新マスクのせい…
新マスクは美輪子が無理やり…と考えると諸悪の根源は美輪子様って事?
どちらかといえば、チカちゃんの天性の素質が大暴れしている気がする。
うーん、厄介。
ち、チカちゃんが危ないっ!修は何をしてるんだい!?とはならず。
あっ…はい。と今後の展開を座して待つより他にない感じ?
まぁ…物語的に厄介なやつってのは死なないんですわ!
壮一復活の秘密が環様の欠片と判明した今、美輪子の欠片が埋め込まれたチカは何でもありにちがいない。
とりあえず殺られたとしても、使い魔モードで復活するんでないかなぁ…
それはそれでめんどくさい事になりそうだ。
チカも血族化とかしたら凄い泥沼展開。
壮一にチカが取られて…修君が真の使い魔になる日も近いですね。
チカちゃんがこんなに厄介なキャラに成長するとはなぁ…
毎度意表を突かれるので面白い。