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屍牙姫 29話 哀別 の感想

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今回はまさかの急展開。
想像を絶するとはこの事…!
いろいろな部分でしてやられた事でメンタルが捥げましたわい。
暫くは示されたお話を読んで感想を述べるくらいしか出来ますまい。なんか捥げたし。
どちらかと言えば不快寄りな感情を読ませてくるお話でありながらこうまで僕の目を縛り付けるなんて…怖いもの見たさここに極まるですな!
下僕にされちゃった感が否めない。

って事で29話の場面を振り返りつつ感想を。

© 2018 佐藤洋寿

壮一と遭遇したチカちゃんは彼にヘルプを要請。
おぉぅ…こんな風にお願いされたらチョロい壮一はイチコロよね!
さぁチカ姫様をお救いするのだ壮一!
それでこそ壮一!
と、思ってたらなんだか様子がおかしいよ…?

© 2018 佐藤洋寿

助けたってどうせまた僕を捨てるんでしょ?ってそらそうよ!
それでも助けちゃう壮一君が僕は好きだなぁ…ってこいつ使い魔化して猟爪を構えとる(; ・`д・´)

そこへチカを葬るべく追っていた修が登場。
場違いな壮一の存在に違和感を覚えつつ、向こう側に佇むチカちゃんを発見。
まだ無事でしたか…ならばまだ可能性が!

そこでチカちゃんの静かな言葉が二人に投げかけられます。

© 2018 佐藤洋寿

それはですねぇ!
そこに居る壮一がアオハル真っ最中の君たちを見てリア充許すまじと修君を美輪子様にぶっ殺させようとした事がそもそもの発端なの!
と思うんだけど、二人は共に返答に詰まる。

修は自分が使い魔化してチカを追ってしまい、事故に合わせたのが原因と思ってそう。
壮一はなんか都合よく忘れちゃってそうで、おいちゃんはそういう所だと思うのよね…

何かひとつ違っていたらこんな事にならなかったのか?
血族では無い、元通りの村瀬チカを感じた修が語り掛けますがチカの独白は続きます。

修には彼女になれて本当に嬉しかった事。
放課後デートが楽しかった事。

壮一にはこれまで色々と助けてもらった事。
今日の事も恨んではなく、むしろこれで良かったと。

出来れば血族も使い魔もいない世界で出会いたかった。
もしも、もしも願いが叶うなら3人で仲良く過ごす、そんな普通の夏を―――…

© 2018 佐藤洋寿

あれ?続き言わないの?と一瞬思った後に肩付近に違和感を感じ騙し絵?じゃ、ない!うぇ?
うわ!あいつやりおった!作者も!
とマジびっくりなコマでした。

チカちゃん、作品的にとても良いキャラだと思ってたんですよねやりたい放題過ぎて。
その最後がまさか血族として抗うものでは無く人間、村瀬チカとして儚く散る事になろうとは思わなんだなぁ…
もっとずっと先の事だと思っていただけにショッキング。
そして壮一はまたしてもやってくれちゃったのぅ…こいつのマスクがJokerな理由を心で理解したわい。

© 2018 佐藤洋寿

人は悲しみを処理しきれない時、何故か笑ってしまうそうです。
確かに修はチカちゃんを血族から解放する為に殺害しようとして追ってきました。
それもその後自ら命を絶つ覚悟で。
その悲痛な覚悟に、毎度おなじみの嫉妬心で水を差しちゃった壮一って感じでしょかねぇ…いつも余計な事しかしない所がいっそ清々しい気さえしてきます。

© 2018 佐藤洋寿

チカの死を受け入れた直後、共に激昂。
いや修君の気持ちはよくわかるんだけど壮一って…?
お前がモテモテだからこんな事しちゃったじゃないの的な?それって逆ギレなんじゃ。
それぞれの損傷を見た感じ、どちらも相手を絶対殺すマンになっちゃってますね。
そんな最中、壮一からマジびっくりな発言が飛び出します。

© 2018 佐藤洋寿

半分お前のせい(; ・`д・´)
こいつ…この期に及んで責任の半分を修に押し付ける気ですよ!
いやいやいやいや!
僕はこの事態の責任の80%は壮一君にあると思うので…このコマによって壮一自身と僕の認識とのズレが良くわかりますね。
僕悪い事してないもん!って言い切る悪い子か…厄介ですね。

苛烈な戦いの最中、それぞれの想いが交差します。

© 2018 佐藤洋寿

なんでこんなことに…って気持ちは良くわかるわぁ~
もう登場時から思いっきりとばっちり受けまくってるもんね修君。
壮一の前でイチャイチャしてさえいなければ今頃は…!

© 2018 佐藤洋寿

誰かに必要とされたかっただけなのに…ってこれはヒドイ( ゚Д゚)
環に拾われて使い魔にされているのにチカちゃんに懸想し、謹んでお断りされ激オコ、果ては僕のモノにならないならって感じで殺害ですか…ほんまもんのストーカー気質やないか!
そもそも環様の使い魔という状況が必要とされてるじゃない?
それを蹴っておきながら必要とされたかったて言うのはいかがなものか…
さらに壮一君もどうしてこんな事になったんや…とか言っちゃってますね。
どうやら責任の所在をうやむやにする方向へシフトしたようです。

闘いの決着は…相打ち。

© 2018 佐藤洋寿

差し込む日差しに身を焼かれ、命が途絶えんとする彼らの脳裏にはチカの姿が。
二人ともチカが好きで結果的にこうなってしまったという事ですかねぇ…
どう考えても壮一君がお邪魔な気がしますけども、このコマ割は共にチカを想って死力を尽くしたって感じで良い。

© 2018 佐藤洋寿

あとは日差しが全てを終わらせてくれるという事かー
もしかして最終話?
なんて思ってたら降りだした雨と共にやってきた美輪子&環が焼かれた二人を見下ろします。

© 2018 佐藤洋寿

前回は出会い頭にぐちゃぐちゃバトルを展開した二人の空気がちょと違うような?
そして環様の口からびっくり情報が飛び出します。

© 2018 佐藤洋寿

まだ辛うじて生きている。
ジワジワと嫌な予感がしてきましたぞ…?
修君、折角綺麗に終わる事が出来たのに…まさか。
それにしても環様はやっぱり可愛いですね。
壮一に付けられた顔の傷もまた良きかな。
そしてさらに続く環様からの問題発言。

美輪子に対し、この遊びをまだ続けるつもりか?と問います。
んん?
それってもしかすると、美輪子とは対立してるわけじゃなかったって事でしょうかね?

それに対する美輪子の返答で、これまで美輪子が彼らに対してあれこれ仕掛けた理由が判明しますね。
これもびっくり。

「生きている」とはどういうことなのか。
どれ程苦しくて、悲しくて、痛いのか
美輪子はそれが知りたく、それを彼らが教えてくれそうであるからという理由。
好奇心は猫を殺すの他人に押し付けバージョンですか…やっぱりこの人ドSよね。

さて…言葉の感じから察するに美輪子様は人間として生を受けたわけでは無さそうですね?
忘れてしまったなら知りたいでは無く思い出したいと言うのではないかなー
美輪子の姉である環も、同様に興味があるはず。
言い方からして、環はそろそろ諦め気味だけどもやる気満々な美輪子に付き合ってるってところでしょうかね。
こうなると血族のオリジナルとはいったいどのような存在であるのか?とても気になって来ちゃいます。

そして、そんな美輪子が修へ手を差し伸べ…

© 2018 佐藤洋寿

目を開く修を見つめ、私はまだ知りたいと語る。
あぁ…なんて事だ、修の地獄はまだ終わらない。

 

 

 

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