零話から三話を読んで、千年生きたキツネ廣天の日常を描いたゆるりと笑える作品だと思って油断していたら四話でガツンと心を鷲掴みにされちゃったでござる!
良き作品に出合えた喜びでちょいと興奮気味なので狂った文章かもしれませんが御免なすって!
これまで毎回ジワジワ笑わせてくる話だったので、四話も毎度おなじみのクスッと笑わせてくれる話なんだぜ…なんて高を括ってた。
そしたらば読了後、無性に切ないわけですよ。
ちょいとBL界の魔物に足首を掴まれたような気もするけど、人の心の綺麗な所が描かれていて美しい話だなと思いましたねぇ
四話で悲しく切ない話をビシっと突き付けられた事で、三話までの笑える場面の素晴らしさが際立つような…
なんか人の生き様を舐めたらいかんぞ!って感じ?
なので、作中の楽しく面白き場面を大切に味わって読まねばならんなぁとも思いました。
それまで笑えるだけの作品であったのが、一気に深みを増したという印象を受けたわけです。
これから先、楽のみならず喜びや怒りや哀しみまで余すことなく描いてくれるにちがいねぇ…
ならば本家捜神記ではなく、千年狐でこの物語を知りたいなと思えた。
三話までの感想はこっちの方に書いてるんですが、なんともお気楽におもすれーって感じのノリ。
さらに今回は、漫画ならではの良さを活かし強烈に描かれた一コマがあったのでそこだけ拝借。
どこが強烈?って思うかも知れませんが読めばわかる!はず。
ここだけ見ると一風変わった鳥ちゃんが描かれているだけなんだけど、いろんな人の想いがこの一コマに詰まってやがるんでさぁ…
ニャホ太郎の顔をみてもグッと来ちゃう。
本当の名前は違うんだけど、本名を知る機会はもうありますまい…
その名は彼の胸の内に大切にしまわれているはず。
そして今回の引きはいつもの明るく締める感じでは無くて、なんとも胸が熱くなるような締め方。
そしてこのお話の主人公である廣天も、より身近な存在になったように思う。
廣天は悪戯に人を化かしてるのではなかったですね。
振り返れば、この狐の娘っこはいつも誰かを助けたくて人を化かしていたような気がする。
人間なんて放っておけば呑気に暮らせるはずなんだけど、きっとこれからも誰かを助ける為に人を化かすんだろう。
そして上手くいかない時にはまた一人で悲しみを抱え込むんでしょうねぇ。
…僕はこの健気で優しい狐に付き合ってやらにゃいかんなと思う。
笑いあり涙ありの千年狐、きっとこれからも数多く心揺さぶってくれるに違いない。
そんなわけで1巻出たら絶対買う宣言を致す!
興味津々になっちゃった人はコミックウォーカーで現在第三話まで読めますのでどうぞ!
待てば四話も更新されるはず。
すぐ読みたい人はマガジンウォーカーで月刊コミックフラッパー2018年8月号を読むのが早いかも。
8/9追記
フラッパー9月号にて5話を読みました。
今月はいつも通りの雰囲気ですね。
あの真面目に読んでると馬鹿にされてるような感じ。
まじヤバ~て。
たぶん…この感じがいいんですよね。
シリアスと笑いのどちらにも行き過ぎない絶妙な雰囲気。
阿紫さん登場の場面では廣天との会話で彼女たちの背景がなんとなくわかる気がします。
廣天の先生的な人だったのかな?
文字による説明ではなく描写で語るところも、相も変わらず綺麗な絵も素晴らしい。
しかし…今回はちょいと攻めすぎでハラハラする場面がありました。
なんか皇帝っぽいジジイが物の怪を狩るように命じた事で廣天が捕まる事になったのですが…判断基準おかしいよね?
この場合はこの表現こそ慎むべきなのではないかしら!?
上記の判定方法が罷り通るとすると、某女性下着メーカーの調査的に考えて約12%の人が物の怪判定…
結構スタイリッシュな絵柄ゆえに女性にも好まれそうな作品でありながら一部の女性に牙を向くなんて。
強気すぎて逆に好き。
念のためフォロー…出来るかわからんですが廣天のお胸がペッタンこなのはウケ狙いでは無くて母性に目覚めていないからでしょうね。
ワンコもお母さんになると急にお乳がでかくなりますので、狐の廣天もまた同じ体質であるかと。
そう考えると役人のこの判断基準も物の怪に良くある特性ってことかも知れませんね。
だとすると、慎むべきは僕だったって事になるわけです!
しまった、話を逸らしたい。
今回はこれまでと違って一話完結の殻をぶち破ってきましたね。
次回、廣天のことが明らかに…!?的な引でかなりの吸引力を仕込んだりと…なんでもござれなの?
毎回どうなるか読めないので見るたびに新鮮な気分で読めちゃいますねこれ。
はやく1巻でないかな。