痛風発症時の僕の事例を並べてみます。
痛風を体験した事のない者から有難い言葉を貰う。
仮病じゃないの?
俺なら100m全力ダッシュ出来る。
キャタピラに改造するしかないな!
まぁ…発作が出ている時は何かをお気遣い頂いてるというか、ご迷惑をおかけしておりますので好き放題言っちゃってください。
でも…でもね!そういう人に限って足の親指がチクッと来ただけで大騒ぎするんですよ!
やたら健康なので痛風になることが無さそうだし!
恐らく、彼らとは永遠にわかりあえないだろう…痛風に関しては。
己の体内にある尿酸を抽出し、天誅を下すための決戦兵器が作れないか真剣に考える。
真剣に戦ったら機動力のない我々が敗北するに決まっているので、相手を同じ土俵に連れだそうと思い付いたのがこの方法である。
これならば全人類に痛風を体験させられる、わかりあえる!
夢のような方法だ…ただし悪夢。
もし実現したら、防犯で使われるテーザーガンより有用かもしれない。
足を撃てばどんなに気合いいれても走れないだろう。
でも急所に当たったら危険かもしれない。
仮に男の急所に直撃し、あの痛みとこの痛みがコラボすることを想像したら涙が出てきた。
右足の痛みが引いたら左足が痛みだす。
多分、反対の足で負荷を受けているのでこうなるんだけど。
このせいで、ムーディ勝山の事は今でも忘れていない。
やはり痛風になったらおとなしく転がってるのが正解かも。
寝転んでも油断は出来ないのが困った所で、変にかばって歩くので普段使わない筋肉を酷使する。
そのため、ふくらはぎを吊る確率の高さも侮れない。
伸ばすこともできずにただのたうち回る事になる。
僕はいつもシクシクと泣いて筋肉が大人しくなるのを待ってます。
両足で発症して機動力を削がれる。
貴重な体験なんだけど嬉しくない。
もはや人としての尊厳が危ぶまれる事態。
急にお腹が痛くなった時、圧倒的に機動力が足りないし。
患部を何かに触れさせようものならショックで開門してしまうかもしれない。
最悪の場面を想像して放水もしちゃうかもしれない。
急な便意、遠い道のり、動けぬわたし。
いや、ここで一句とか言ってる場合じゃない。
普通ならササっと移動できる距離が、両足発症時は1km以上ありそうな程に遠く感じる。
痛みに耐えて強行突破しようにも…この痛みがどうにも困りもの。
母が帰宅したその時、トイレの前に横たわりサメザメと涙と出しちゃいけないものを垂れ流すいい年こいた息子を姿を目の当たりにする…
もしそうなったら成人したはずの息子が実はまだハイハイしておむつしなきゃいけないレベルだったと数秒間衝撃を受けた後、お友達間で笑い話として急激に拡散されることだろう…
もう情けないとかそんな事言ってられません。
人としての尊厳をちょっぴり消費して、芋虫っぽくトイレに向かった事も有りました。
まさか便座にしがみつくなんて。
いやぁ、人生であんなに便座に顔面近づけた事なかったしちょっと新鮮。
もうやけっぱちです。
痛みで寝込んでいる時に、愛犬にマウンティングされて下克上されてしまう。
帰ってきた愛犬が何かを察知してか、
今ならやっつけられる!という想いがあってか
痛む足にまたがりマウンティング開始。
勝敗は明らかです。
ほんの数秒でギブしました。
あの瞬間、愛犬はこの世のどんなものよりも恐ろしい存在に変貌した。
自然界の掟的に考えて、足をやられたら終わりなのだという事を教育されちゃった気がします。
海外の牛の大移動的な番組で、動けなくて食べられちゃう牛さんの映像が直視できない。