先日、整備士の友人に助言を貰いつつ自分で駆動系のベルトやウェイトローラーの交換をしてみました。
店に頼むか自分でやるか、悩んでる人の参考になるかも。
一から準備するとどれくらい費用が掛かるのか?
今回購入した交換用パーツ
5566円なり。
1000円くらいの安価な物もあるようですが、直ぐに切れてしまうそうなのでここは信頼性重視で純正を購入。
つまり良くわからんのですが、3万キロ走行しつつも一度も交換した事が無い。
恐らく劣化しているに違いないのと、軽くすると出だしが良くなるっぽいので純正の19gに対してちょっと軽い17gを購入。
なんでも、かなりペラペラなものらしく、カバーを開けるとほぼ切れるそうな。
駆動系のベルトがグルグル回る所に砂でも入ったらえらいこっちゃ!というわけで購入。
僕は急いでいたのと手軽さでamazonでポチったのでこのお値段。
必要な工具を購入する場合。
しかし、無い場合は購入しなければなりません。作業時に使用した工具が以下のものになります。
(STRAIGHT/ストレート) ユニバーサルホルダー ロックタイプ 19-680
これが無いとベルトの交換が出来ませぬ。
出番が限定されるので買い辛い気がします
名称は知らんけど、使った工具はこれに含まれていたのでこちらをチョイス。
WORKPRO トルクレンチ 差込角 6.35mm 1/4インチ
プーリーのど真ん中を止めているネジには締め付けトルクなるものが設定されており、適切に締め付けられるのであると安心なのであります。
ちなみに前が50Nで後ろが75Nだったかな?
緩めるときはガッチガチでかなり強く締められていた気がするので、思いっきり締めれば平気なのかも知れない。
しかしやり過ぎると折れるとか言われたのでやっぱりあると安心だと思います。
内部は密封状態なので綺麗なはず…と思いきや思いっきり汚れていた。
これをシュッとかけると黒い汁となって汚れが落ちるので絶対に有った方が良い。
プーリー内部は油脂はNGだそうな。
どうせ触ってしまうに決まってる…しかしこれで脱脂が出来るので安心。
カバーを開けた時、ガスケットが縁にこびり付くように残ったので、カッターで削り取ってから紙やすりで残った部分を落とした。
めの細かいものを使用した方が良いと思う。
他はお手軽に用意できそうなもので、
カッターナイフと清掃用の布があるといいです。
合計で9398円+α
お値段的に考えてどちらがよろしいか?
作業になれた人に教えてもらいつつやった僕の作業時間は2時間30分程。
3年程開けてなかったのでネジがギチギチだったりガスケットがへばり付いていたりして時間がかかったというのも要因でしょうか。
あとは清掃が必要な程に汚れているので、作業したら自分も汚れますね。
お店に依頼する場合、作業時間と労力と汚れ、そしてメンテ後の不安から逃れられる。
ついでに古いパーツの廃棄やらもしてもらえる。
結論。
道具持ってないならお店に頼んじゃった方が良い。
今後の趣味と実益を兼ねてなら、始めるのは有りですね。
頼むならどんな店が良いだろうか?
今回の作業はベルト周りの交換のみ、本当ならついでにミッションオイルの交換やらもやった方が良いのだと思う。
自分で作業を行う事にした要因の一つに、ベルトの交換で預かりになると言われた事が有る。
ベルト交換で預かり?なんでそんなに時間掛かるんだろう?ちょっと分からないな…なんて考えていた時期が僕にもありました。
やってみて思ったのは、店的には駆動系のメンテをする場合、ベルトの交換だけして終わりにするわけには行かないのかも知れないって事。
内部の清掃やら、他のパーツの状態を見極めたりだとか、ついでにやっておいた方が良いメンテナンスも色々有るんだろう。
今回、僕はミッションオイルの交換なんてしなかったわけですが、店に頼んでいたらやってくれていたに違いない。
で、色々修理箇所が増えると工賃も増えるのでお高く思えてしまうんでしょう。
しかしながら、バイクを長持ちさせたいと思うならプロの目線でチェック&メンテして貰った方が良いなと思いました。
ベルトは良くても駆動系の他の個所で不具合発生したらバイクそのものがダメになるかも知れないなと。
そうなったら結果的に工賃分よりドでかい損失になるのでは…なんてちょっと心配になっちゃった。
店選びとしてはベルト交換を依頼した時に、時間かかるんだよと言うショップが正解なのではなかろうか?
恐らく駆動系丸ごとメンテする事を考えて、時間がかかると判断しているわけです。
これはベルトの交換だけ考えているお客にしてみれば満足度は下がるかも知れない。
しかし走行中にバイクにトラブルが発生して命を失ったら満足度どころの話ではないので、
ベルトの交換で駆動系丸ごとチェックするっていうのはかなり真摯な対応だと思う。
店だって、ベルトの交換してはいさようならの方が色々捗るに違いないので、ベルトの依頼から駆動系全体を診るというのはお客とバイクの事を考えての対応に違いない。
購入した店も、行きつけの店もメーカー直営で、修理メニューの一覧にベルト交換だけってのは無いみたい。
もしかしたら駆動系は丸ごと見ろよ!というルールが有るのかも知れないですね。
そんなわけで、メーカー直営店がお勧め。
ド素人の作業記録
まずはキックと呼ばれる、手動でエンジンをスタートさせる時に使用するパーツを取り外す。
結構小さいサイズのメガネレンチを使用。
次に、色んなネジを取り外した。
部位ごとにまとめて置かないとわけがわからなくなる。
まとめて置いてもわからなくなったので間違いない。
黒いまるカバーは嵌ってるだけなのでマイナスドライバーでホジホジしつつゆっくり剥がした。
へばり付くような感じで引っ付いていたので、無理やり剥がすのは良くなさそう。
外側のカバー内部に大量の砂が入っていたので、清掃が大変だった。
ここからまたネジを外して、金属のカバーを外さねばならない。
またネジである。
この時点で既に気が狂いそうになっていた。
これはプーリーホルダーをセットしている場面だけども、一人で出来るのか怪しい。
ホルダーが小さかったからか、固定出来ないので手伝ってもらったわけです。
一人だと左手にホルダーで右手にトルクレンチで?
フンっ!って捻るの?一人で?どんな怪力だよ…
と、思う程にきつく閉まっていたので一苦労でした。
プーリーを外す時にいきなり外すと飛んでくるとか注意点が有ったけどその辺は飛ばしてます。
色々抜けているのは許してほしい!僕は…素人さんなんだもの。
達人クラスの淀みない作業風景はyoutubeに上がっているのでそちらに託したい気持ち。
で、肝心のそろそろ切れるぞ!と言われていたベルトがこちら。
中央部分に割れが見えるし、谷の部分のゴムもボソボソになっていた。
あぁ…なるほどこれは遠からぬうちに切れてましたわ。
行きつけのバイク店のおやっさんの慧眼…すげぇ。
プーリーも外した状態の内部がこちら。
とても汚い。
黒く煤けているような感じです。
あんなにきっちりしまってたのに、汚れるもんだなぁ…と思いつつパーツクリーナーつけて拭きまくる。
縁の部分はキレッキレに鋭いので軍手着用にて作業しましょう。
シュッってやったら手が切れる。
ガスケットはもうバリバリで外した方にも写真の方にも自由自在にこびり付いた感じでした。
写真は、カッターでそぎ落としてから、取り切れなかった部分に紙やすりをかけた後。
この作業もちょっと手間だった。
これは後ろの方。
この軸がタイヤに直結してあって、なんやかんやの小細工によりタイヤを回す…。
教わって納得したけど説明出来る程ではない…この程度の者がベルトの交換を行っております。
お店なら作業を任せて貰えないレベルですね。
内部を拭いた後の布がこれ。
うーん、きったねぇ…!
多分、店ならこの辺のパーツをピッカピカにしてくれるはず。
僕らはさ、素人だから…いいよね!?と適当に拭いて残る汚れを再び封印しました。
出来る限りの事はしたつもり。
店と比較すると大分雑な仕上がりになっています。
カバー付ける一歩手前まで来たのがこちら。
あっ…ちゃんと戻った!と感動。
でもよく考えたら、元に戻らないと思いつつ分解していくって相当頭の悪い行動ですよねぇ…。
整備士監修の元で作業してなかったら、今頃は廃車になっているか結局は店に運び込まれていた事だろう…。
運搬費+整備費、かつパーツの持ち込みで料金お高めで笑うしかない状況になってたかも知れぬ。
左上のネジ穴部分にちょっとややこしい留め具があるので、そこも若干手間取った気がする。
この時、プーリー中央の締め付けトルクを前後で間違えていた。
整備士が締め直すよ~とやってくれたんだけど、ものの5分程度でこの状態にまで持って行ったのを見てどんな顔していいのかわからなかった。
というか、僕の作業風景をどんな顔して見ていたのやら…。
何事にも経験値ってのは活かされるんですねぇ。
現状、僕はベルト交換+1って感じでしょうか。でももう一度自分でやったろ!とは思えない。
と、いうわけで一通り作業をしてみた感想、
次回のベルト交換はそうだなぁ…お店のテクニックを知るには良い機会かもしれないなぁ…。
思ったよりたいへんだったし、色々わからん事も多い。
本職からみたら見過ごせない兆候も完全にスルーしているに違いないので、今後何がどう発生するか予測が付かない。
2時間かけて疲れつつも完成してみれば、本当に平気なのかいう不安が付きまとう始末。
いや、整備士監修だから平気なんだけども、やったのが僕ですからねぇ…
また監修してくれるっていうならやっても良いけど、道具が有っても一人でやるのは心配だなぁ。
あとは、ベルト以外の個所の不具合とか僕が見ても良くわからない。
出来る店員が居るお店に見てもらえれば、それが一番バイクを長持ちさせられるかも。
自分でやってみて得られたものは、実際の労力を体感した事。
もう、工賃…たっか!とか言えないでござる。
むしろ、えぇ!?あの作業をこのお値段で!?とか言いそうなくらい思い知った気がする。
一度清掃しているので次回はもっと楽に作業できるに違いないんだけど。
後は内部構造の知識を少々。
ベルトだけで走ってるわけでは無いんだなぁ…という当たり前なんだけど思い至らなかった部分の再認識。
あとは、作業を経験した事でお店の仕事っぷりがいかに素晴らしいか、そうでないか判断付きそうですよね。
メンテ終了後、自分で開けて仕上がりを見たら感動するかも知れないし、なんじゃこりゃって言えるかも知れない。
次回はお店に依頼するつもりで居ます。
兎に角自分でやるより安心できそう
わりと良く見る、ベルト交換自分でやれば簡単~っていうのはもしかして、定期的に自分で開けてメンテしてる人の発言じゃなかろうか?
良好な状態をキープしていれば、ベルト交換は簡単なのかも知れない。
今回の僕の状態は、一度もやった事ないけど簡単だって聞くからやってみたろ!というもの。
長年ほったらかしでちょっかいを出すと結構な苦戦をする事になるのでは…。
幸い、詳しい友人が居てさらに監修までしてくれるっていうので何とか出来たけど、一人では大分苦戦したに違いない。
兎に角やってみたろ!と思ってる人の参考にでもなれば幸い。
まぁ、僕が不器用過ぎるだけかも知れないんですけどねっ。
参考までに、自分の経験を大雑把にですか書いてみます。
まず、どちらにお住まいかわかりませんが、関西には「2りんかん」というバイクショップ?が、
何軒かありまして、そちらだとベルト交換が¥12000で出来ました。預けずに出来ます。
長い間ずっと原付に乗っていたし何度も自分でいじってたので、
小型に乗り変えてからも時々、意味も無く中を見たり・・・ 掃除してます。
いろいろ交換しないといけないな~と思った時は、そっと、閉じます。
工具なんかは大手ホームセンターの安売りの時に¥1000で買ったりしてました。
ガレージツールセットも、とあるお店の閉店セールの時に¥500(税込)で買えました。
作業の時にクリーナーとか消耗品を買うぐらいです。
肝心のユニバーサルホルダーは、持っていると便利です。とても重宝します。
友達の交換の時に貸してあげれるし、彼女や気になる女性や愛人が困ってる時にも、
「あるよ。」って言えて格好良いです。モテます。頼りにされます。
なんて言ってる間に、15分もあれば交換出来るようになりますので安心して下さい。
きんぐさん、とても参考になる書き込みを有り難うございます!
次回交換は2りんかんに決定です。
15分で出来るようになるのも捨てがたいですね。
ユニバーサルホルダー所有者のモテっぷり…僕も友人の事が三割増しで格好良く見えたので間違いなく効果有りますね!
買わねば(゜ロ゜)