読み物

メイドインアビス 9巻の感想

投稿日:2020年7月27日 更新日:

悦楽るーぷへお越し頂き有難う有難う!
本日メイドインアビスの第9巻が発売されたわけですが何よりも先にペケジローの読了感を述べちゃいたい。
9巻は最新話を読んだのと同じくらいの驚きが仕込まれておりましたぞー!

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9巻の感想

連載を追っていても読まねば勿体ないレベルで作品の雰囲気を増す情報が描かれておりますのでね、コミックも読まねば勿体ない仕上がりにございますね。

コミック派へのご褒美となるとここで僕がポロリしちゃうのはイケナイ気がしますので可能な限りボカして述べていきたいと思います。
僕、あんまりお利口さんじゃありませんので上手に出来ないかも知れませんけども!

さて、9巻にはナナチとミーティのとても幸せそうな姿を背景に目次が描かれております。
良い(*‘ω‘ *)

本編は52話から最新の55話まで収録されてますので9巻を所持した時点でアビスの情報最先端にございます。
この時点でコミック派と連載追っかけ派が存分に語り合える状況になりましたよね~素晴らしい。
皆様存分に語り合えばよろしかろうと思います。

まず最初に目に入ったのは各話の合間に描かれた、村人のヒトであった時の姿。
ムーギィさん、一つ目ちゃん、そしてピギムゥ。
一番仰天チェンジしちゃったのはピギムゥでしたわね…どうしてこうなった感を与えつつも可愛らしさという点では変わっていない所が良きかな。

そして今回も有りましたぞおまけ漫画が!

毎度おまけ漫画というには濃密すぎる内容…言うなればこのお話が9巻の醍醐味とも言えましょう。
発売日に内容ポロリしちゃうのはお行儀悪い気がしますのでここからは慎重に進めねばなりますまい…
僕、おつむがご覧の有様ですので大分心配ではありますけども。
いやビジュアルの事ではありませんのよ中身の問題を言ってますの!
どっちもどっちなんだけどそういう事じゃないんだよ小さいけど大事な事なんだ。

どんなお話が描かれているかくらいは良いですかね。
内容は6層について間もないリコさん隊の就寝時、ファプタが寝床に侵入しナナチとリコの毛を毟り(辛い)プルシュカを連れ去った時の事が描かれていました。
作中では既に過ぎ去った場面ではありますが、過去の描写で知らされる新事実にとても好奇心が刺激される内容でしたので是非とも実際に読んで確認して欲しいと思います。

えぇと…知った事にも触れても良いですかね…?
文字なら平気ですかね…

まぁ興味津々な人はとっくに読んでますよねーって事でこれからペケジローが知った事を述べていきますが待たれよという方はそっ閉じしてね。

よーし…

まずファプタが笛となった人の魂と意思の疎通が取れるらしい事がわかりました。
これはまぁ55話でレグとの激闘の最中ファプタが「石の者は窮屈なのを言い出せずにいた」と発言していますのでまだセーフですかね!
しかし我々にはもうプルシュカの声は聞こえませぬが、笛と語り合うファプタの様子をみると思った以上にコミュニケーションが取れている様子。
もしや魂の紋の一致という条件をクリアしちゃってるのではなかろうかとさえ思ってしまいます。

そんなファプタの発言によってリコさんの魂が本来の者と入れ替わっていると確信しちゃいましたわよね。
初対面のプル笛と語り合う、これまでの登場人物の中で誰よりも魂の専門家と呼ぶに相応しいファプタが、リコの魂に対してゲフンゲフン

ここから暫しロマンが暴走致しますわよ
つまり本来リコであるはずの魂は死産の段階で奈落へ還っており…後にリコとして息を吹き返した我々の良く知るリコさんは…?
うーんうーん、我々にとってのリコさんと言えば今のリコさんで間違いない。
しかし母であるライザは一体どちらのリコを選ぶのだろう?
奈落の底で本来のリコと再会し、地上でリコとして暮らしているリコさんに疑念が生じたライザは旅の途中に出会った機械少年にリコさんを連れてくるように頼んだ。
連れてくる。
どうも本人の意思お構いなしにただ連れてくるという意味合いに思えてきます。
もしレグが記憶を失わず、リコさんが奈落へロマンを感じず街で生きていくような子だったらどうなっていたんでしょうねぇ…
当初、レグはリコを迎えに来たというよりも攫いに来ていたのかも知れません。

後は魂というものに対して良く考える必要が有りそう。

そもそも魂という言葉で浮かべるイメージは人それぞれなのではなかろうか…おおよそは精神込みで考えるような気がしますけども。

上手に説明できるかわからんですが、あれこれひっくるめて考えてみた結果は次の通りにござる。

根本的な魂は単純にただのエネルギー

これが〇〇の魂と固有の名を得るとどうなるか、リコさんの場合で考えてみましょう。

リコの肉体という回路の中で魂(エネルギー)作用したその結果、我々が良く知るリコさんという精神が発露しているのだと考えます。

つまりリコさんの肉体にどこのどの部分の魂が入ろうが、リコさんはリコさんという事になるのでは?

なんだけどもぉ…今回ファプタがリコの魂に違和感を感じている事から、リコさんの魂は一般的な人の魂とは出所が異なると思われます。
一体何がどうして?と言いますとやはり死産、後に復活というこの過程の中に何かが起きたのでは事は明らか。
呪い除けの籠の本来の効用が関わっているのではなかろうか?
なんとなーく雰囲気で述べちゃいますと
リコさんの魂として籠められたのはこれまで探窟家が散々忌々しい思いをさせられてきた力場そのものなんでねーかな?
つまり力場ってのはアビスに存在する、ヒトの根源たる魂よりも強い魂なんでねーのかな?
力場の負荷ってのはその強い魂の作用に肉体、細胞が耐えられずに生ずるものなんでねーかな?
リコさんにはそれが入っちゃったのだと考えると、呪い除けの籠ってのは生き物の体に強い魂を上手に籠める遺物だったりするのかな?
なんて漠然と考えちゃったりするわけですよああ楽しい。

たった一コマの発言でこの浪漫力とは…!
顧客購入満足度ナンバーワン間違いないですね僕だけだったりするかもだけど。

なんとなく勢いで有耶無耶にできた感ありますねええどええど。

あっ…でも1コマだけ…1コマだけグッときたとこをお借りしても良いかしら…

メイドインアビス ©2014 つくしあきひと

あまりの香ばしさにナナチをレグの愛人扱い&嫉妬する正妻ファプタさん…
モフモフに性別は関係ねーんだ!という神の意思を感じます。
その後の「ファプタだってけつは香ばしそす」という対抗心を露わにする発言によって香しいという言葉の意味が判りそうな気がしてきました。

恐らく…

どちらかと言うと臭い寄りの匂いなんだけど、何故か嗅ぎたくなっちゃう系のかほり!

と、いうわけで本編とは裏腹にほっこり風味で描かれているおまけ漫画に穏やかな一時を感じられて良かったと思います。
で、次回からまたメンタルに高負荷が加えられるわけですか…度し難し。

そして今回は良いおまけ漫画だった…と余韻に浸る間もなくさらに驚きの情報が掲載されておりましたね。
遥か西方の国、ジェスク―という国のお話。

ジェスク―の伝統的な子供服
ジェスク―の王族に時折生まれる日の光に弱い子供のお話。
1巻でシギー博士が言っていた、飛行船で奈落に挑み逆さ森付近で空の猛獣に食い荒らされた外国の探検家のお話。

メイドインアビス ©2014 つくしあきひと

行き倒れていた所をオーゼンさんに拾われたマルルクちゃん

いろいろ繋ぎ合わせて考えてみるとオーゼンさんは最初から欲望のままに女装させていたわけでは無かった気がしてきました。
ともすれば良心的な白笛であるオーゼンさんに僕は…僕はなんて妄想をしてしまったんだ!
あっ…でもオースに囲ったシェルミメナェ姉弟の件を考えますと今ではホンモノとして暗躍活躍してますよね?
なるほど、だったら僕は全然悪くありませんね!セーフ。

ちょいと焦っちゃったぜ…!
あれでも次ページに描かれたマルルクちゃんの女子力が限界突破しているような…
もしかすると本当は男の子ってのがそもそもミスリードだったりするのん?
うわぁぁ僕もうわかんないよぅ( ノД`)シクシク…

こんな感じで一応良い大人であるはずのペケジローが混乱し過ぎて軽く泣きそうになりましたぜ…なんてエキサイティングな描写なんだ。
いやはや9巻は恐るべき破壊力にござったなぁ…

と、思ったら今度は裏表紙でグッと来させられましたのよ。

ピギムゥがナナチを想ってお絵かきしとる様子が描かれてるんですわ!
おま…それ、、しちゃってるんでねーか?
ここを見てから次のコマから始まる一連の場面を目にしますとね、

メイドインアビス ©2014 つくしあきひと

オオガスミ戦でマアアさんがメイニャ持ち上げたところを勘違いした時くらい眼がしらに来るようになり申した。
後だしでコマの破壊力を跳ね上げてくるのは…ズルい。

と、いうわけで本日発売のメイドインアビス第9巻を振り返ってまいりました。
最近のメイドインアビスは連載を追っていた人でもコミックを読んでより一層楽しめる仕組みになっておりますね~
僕、所蔵していたコミックで押し入れを破壊して以来kindle派なんですけども、書籍版も持っておきたくなっちゃいましたぜ…

以上、割と本気でこの作品が連載されている時代に生きてて良かったと思うペケジローでした!

巻末の月の衣装から紡がれる物語 2020年8月6日 追記

そろそろよろしいかしら…?
イイデスネ。

って事で巻末にて公開されたマルルクちゃんに纏わる情報から、マルルクの背景に思いを馳せてみたいと思いまするー

メイドインアビス ©2014 つくしあきひと

雰囲気だけでもって事でちっこく拝借しております。

ジェスク―の王族には生まれつき日の光に弱い影の子供が時折生まれる。
古い書物にある三千の太陽が影の子供を消すという記述。
月の衣装は影の子供を太陽から欺く為の衣装、等々。

この一ページにはズドンと濃ゆい情報が記載されておりましたわね。

そして左下の空の猛獣に襲われている飛行船がシギー博士の情報と微妙にリンクしちゃいます。

ジェスク―の王族の元に生まれた影の子供がマルルクであり、
父である王は間もなく消えようとしている愛し子の命を繋ぐ方法を求めてアビスに辿り着いたのだろうか?
日の光の届かぬ程の深い穴の中であればあるいは…等と藁にも縋る思いだったのかも知れない。
シギー博士の情報からすると、オースには単なる探検家として伝わっているようですが、彼らが探し求めていたのはマルルクが生きていける安住の地なのでありました。
探索は深度2000m付近まで順当に進み、深度3000mにて荒れ狂う気流と空の猛獣によって飛行船は大破、墜落する事となったのでしょう。

そこへ救援に駆け付けたのは幸か不幸か不動卿、動かざるオーゼンさんでありました。

ここからふまじめ

月の衣装を着たマルルクをみて女の子であると判断したオーゼンさんは自分が介抱するのが適切であると判断し、負傷度合いを確認する為にマルルクを脱がした事でしょう…
文明開化の夜明け的なイベントが発生した瞬間です。
マルルクが生存しているという事は王族である父も周囲に一生懸命守られて生存していた可能性があり、他にも多数の生存者が居たかもしれない。
シギー博士も飛行船が落ちたと言っても全滅したとは言ってませんし。
オーゼンさんが他の生存者からジェスク―の文化やマルルクの体質についての情報を得た可能性もありますね。

しかし、事情を知ったとてオースの英雄である白笛のオーゼンさんが、どうしてわざわざ監視基地の防人を買って出てまでマルルクを養わねばならんのか?
何がオーゼンに一線を退く覚悟をさせたというのか…?

マルルクとの師弟関係や共同生活に絶大な価値を見いだしたからに違いない(; ・`д・´)
この御仁、かつては纏わりついてきたちびっ子ライザを2度も蹴っちゃうようなメンタルの持ち主だったわけでして…親切とは程遠い人物像にございます。
それが何故?ライザとの師弟生活で丸くなったのであろうか…?
いや、愚問にござった…
マルルクを脱がしてコンニチハとご挨拶を交わした時に遥か彼方の理想郷まで閃いちゃったに違いありません。
元々女性的な月の衣装を纏っていたマルルクに女装をさせる事に違和感も覚えず、
弟子と言う名目で預かる以上、お師様の名のもとに無茶ぶりもし放題。
あれこれ難癖を付けて毎夜毎夜の裸吊り。
酒が…酒が美味いんだ!

っていう事なのではありませんこと?
リコさんがマルルクちゃんにいいお師匠さんだね!と言った時の、この一瞬の間に答えが詰まっているのです…

メイドインアビス ©2014 つくしあきひと

なんと答えたら正解なのか理解はしてるんだけど果たしてよいお師匠さんがあれほどの頻度で裸吊りをするのだろうか…?と考えずにはいられなかったマルルクちゃん…と見た。

オーゼンさんの伝説の探窟家っぽい雰囲気もさることながら、マルルクを通じてチラリと見える、ある種の狂暴性が堪りませんね…
ちゃんとお勤めしてると見せかけて自身の欲求をしっかり満たしている所に憧れを感じちゃうのは気のせいだろうか…?

さてマルルクちゃんですよこっちが本題でした。
これまで行き倒れていたってセリフからなんとなく記憶喪失っぽいイメージでみてましたが、実はジェスク―で暮らしていた時の記憶もしっかりあるのではなかろうか?
自分が太陽の元、つまり故郷では生きては行けない事。
皆がマルルクを生かす為にアビスを訪れ事故に遭った事。
父の願いは遠く離れてもマルルクに生きていて欲しい事。
日の光の弱い深界二層逆さ森の周辺ならば太陽に苦しむことなく生活が出来る事。
あれこれ理解した上でオーゼンさんの弟子になったように思えてきました。

7年前のオースが描かれたハウアーユードコカ01にてミオさんが目撃したチラシにて、
昨年行われた飛行船による挑戦は失敗に終わったとありますので事故は8年前じゃろか?
そうなると当時のマルルクの年齢はいくつなんでしょう?
影の子の死期が3000の太陽って事で8年弱、そして画像の雰囲気から察するに5歳くらいでしょうかね?
なんにせよ聡い子であったのは間違いありますまい。
そうでなければとっくに理性が崩壊しておりますよねだって師匠が隙あらば裸吊りしてきよるんだから。

年齢的な雰囲気はリコさんと近しいものがありますし、やはり13歳くらいが丁度良い気がします。
15歳から所持可能な青笛を特例で持たされている事から考えてこれくらいの年齢であれば違和感が少ないかな?

本来8年弱で一生を終えるはずであったマルルクちゃんが5年も生き永らえ、今こうして我々をニンマリさせてくれると思うと感動的ですね。
ご両親の愛情と不動卿の助力が起こした奇跡ですねぇ!
不動卿の弟子は色々と大変そうでは有りますが、マルルクちゃんが今後も健やかに成長する事を願わずには居られません。

最後まで読んで頂き有難うございます!
9巻の裏表紙を見てマルルクちゃんの性別がどちらでも構わん状態になり、不動の境地へ至った気がするペケジローがおおくりしました。
悟りってこういう事なのかも知れません。

-読み物
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執筆者:


  1. 女装?卿(王族) より:

    私も一つの謎が解けました。5巻の裏表紙でナナチの部位別の香りの中で
    とても香ばしいが、かがせてくれない鼻と口の間をどうしたらかげるのか
    この難題に我らがファプタ姫が画期的かつスマートな答えを実践してくれました。
    つまり、口と口をかさね合わせチューしながら嗅ぐ!これです‥
    チューしていれば自然と鼻と口の間に入り込めるわけですからもう嗅ぎ放題!
    望むまま好きなだけ、とても香ばしいナナチの鼻と口の間を堪能できます。

    • ペケジロー より:

      なるほど( ゚Д゚)
      嗅いだ直後の衝撃度合いからして、得も言われぬ程の良いかほりに違いないですね。
      4巻でリコさんが復活して早々にナナチに頬擦りしながらウットリしてたのもその香りのせいだったのかも…
      今になってナナチの匂いがどんななのか、すごく気になって来ちゃいました。
      『ナナチの匂い』オードトワレを申し込んでさえおれば(゚Д゚;)

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