メイドインアビス第二巻を読んで、感じ、想った事を記しています。
ところどころネタバレしちゃってますので、初見は作品で!というスタイルの方は、スルーした方が良いです。
既に作品を知っていて、あの部分について、こいつはどう思ったのかな?という人や、
僕と同じく、内容を知らされていても作品を楽しめちゃう人であれば、
見ても気分を害する事はないかなぁ…という度し難いページとなっております。
それでは、宜しければ続きをどうぞー!
深界の朝
場面は眠るリコ達が目覚めるところから始まる。

© 2014 つくしあきひと
レグは腕を周囲にグルグルと張り巡らせてトラップとしたようだが、
リコが触れた瞬間驚いただけ。
これは効果的ではないかも。
察知した瞬間、腕は伸び切っているのでどう対処するというのか?
いきなり心配させてくれちゃいます。
深度計が示すのは820m。
夜間の移動だったので景色を見る暇も無かったのか、改めて景色を確認して感動しています。

© 2014 つくしあきひと
絶景を感じさせる作画!
遠目に見た感じなので詳細は分かりませぬが良い雰囲気を醸し出してます。
未開の地を目指したりとか、探検するのってやっぱりいいなぁ。
リコ達もちょっとテンション高めです。
…観光気分じゃないよね?
空腹を感じた二人は食事を取る事にしたようで、食材は現地調達。

© 2014 つくしあきひと
そこでリコが料理上手と判明。
長い旅には必要な能力ですねこれは。
レグがリーダーから渡された封筒を開くとそこにはライザの封書が。
やはりアビスの底に向かう事を察していたリーダー。
ライザによる深界生物の情報等はかなり役立つはずなので、実は送り出す気満々でしたか…。
と、思ったらこれ。

© 2014 つくしあきひと
飴と鞭でしょうか。
貴重な情報を与えつつ、捕らえると宣言。
ポジティブなリコはこれを最後の授業と判断。
大急ぎで追ってのかからない二層を目指します。
途中ゴゴウゲという生物のトラップに掛かったリコですがかなりの速さでそれを察します。

© 2014 つくしあきひと
アビスの知識を十分に蓄えていると思わせる。
今後もリコが知恵を出してレグが体を張るスタイルでやって行けそう、
という事で危なっかしいけど希望も見いだせる場面でした。
一休み中、追跡者らしき影をレグが発見します。
捕まるまいと先を急ぐ二人でしたが、あっさり追いつかれちゃいました。
格好良く登場したのはなんとハボさん。
正式名称がハボルグという事と、奈落の至宝レグを拝むために来ただけと判明して一安心。
探窟家はとりあえずち〇ち〇を確認する習性があるようです。

© 2014 つくしあきひと
ハボさんによると、監視基地に居る白笛、不動卿『動かざるオーゼン』に気を付けなきゃいけないとか。
リコを地上まで運んだ恩人との事ですが、二つ名が格好良い。
さらに進んで二人は誘いの森に到達。
目標達成かと思ったらここから本番でした。
危険生物
ナキカバネ
レグが助けを求める声を追って向かった先に居た生物。
獲物が助けを求める声を真似て、新たな獲物をコロニーにおびき寄せるのだとか。
つまり、二人はコロニーにおびき寄せられたわけでした。
今回もリコの知識によって突撃する事は避けられたんだけど、知っていてもどうにもならない状況も有り得るという事ですね。
リコが上空から襲い掛かるナキカバネに反応してレグを突き飛ばしましたが、リコは上空に連れ去られ二人は分断されてしまった。

© 2014 つくしあきひと
とても危険な状況に突入。
上に運ばれてしまったリコには上昇負荷が。
戦えないし逃げられないリコと、多数のナキカバネに集られたレグ。
赤笛が二層へ行くと自殺扱いという理由を実感する場面でした。
ピンチの場面で手からビームを出せる事を思い出し、なんとかリコを救出したレグは吐瀉物に塗れたリコを介抱。
リコの胸を見ないよう気配りするレグにこの一言。

© 2014 つくしあきひと
レグのち〇ち〇が生っぽいと調査したのは誰だったのか。
誰が何を考えてそんな生っぽい遺物を作り出すの?と考えると改造された人間とも思えるのですが。
そういえば肌の質感も皮膚とは違うんでしたっけ。
うむむ、レグは未だに謎の多い存在。
でもお尻に棒を突っ込まれた事実を知ってショックを受けたりする様はどう考えても人の心持ってます。
そんなレグにロボと言い切るリコさんはドS。
ドSだけどレグの撃ったビームに格好良い名前を付けてくれました。
火葬砲と書いてインシネレーター。
動かざるオーゼンといい火葬砲といい、作中に出てくる言葉が素晴らしい。
監視基地へ
流石は監視基地、当然のように基地へ向かってくる二人を捕捉。

© 2014 つくしあきひと
望遠鏡を操作するマルルクさんが格好良かった。
オーゼン自らが出迎えますが、来たのがリコである事を知っているようです。
そして素顔で登場したら美人だったというサプライズ。

© 2014 つくしあきひと
この後、オーゼン流の教育的指導を受ける事になります。
精神面から攻め込むスタイルのドSな人でした。
天然どSのリコとの勝負に圧勝する切れ味。
2層で一番危険な生物はナキカバネの集団ではありませんでした。こいつです。
会話の中から事実のみを抽出すればリコの出生の秘密を教えてくれているだけとも言える。
しかし情報を精神に来るセリフと共に伝えてくるので、見方によっては単なる虐めです。
そして精神攻撃はビジュアルでも与えられ、オーゼンの顔面がホラーの領域に到達。

© 2014 つくしあきひと
あの美女はどこへ行ったのか…。
ハボさんが気を付けろ言ったのも、奥さんのラフィが白笛ってのはあれなんだろ…?と言っていたのも納得。
…あれってこれの事か。
周囲から謎の好評価を得ている凄腕の上司がクレイジーだった時の絶望感を想像してみてください。
訓練されたマルルクちゃんは良くして貰っていると言いますが、果たして本心なのでしょうか。
リコにいいお師匠さんだね!と言われた直後のマルルクちゃんをご覧ください。

© 2014 つくしあきひと
この絶妙な間はいったい…
脳内で会話が分岐したのでしょうか?
そんなわけねぇだろ大体あいつはなぁ!とかなんとか、オーゼンの実態をリコにぶちまけるという選択肢が浮かんだのかも。
今後の生活を考えれば、正しい選択というより他に有りますまい。
過程は酷いものでしたが、結果としてリコ達は身をもって自分達の実力を知る事になりました。
そして先へ向かうための力を身に着ける為、オーゼンに鍛えられる事になったのでした。
2巻で判明した事。
探窟家の昇格条件
マルルクの発言から、蒼笛になれるのは15歳からである事が判りました。
特例もあるようで、白笛の弟子であるマルルクはリコと同年代でありながら蒼笛を持っています。
リーダーの名前
リーダーの名前はジルオ。
オーゼンの回想でライザが弟子の名前として発言していました。
ちなみにオーゼンがスカウトした時に殲滅卿の方がいいと断ったとか。ジルオさんかっけぇ!
オーゼンは孫弟子に当たる彼を今でも気にかけている様子。
実は腕の立つ探窟家なのかもしれませんね。
彼がオーゼンの誘いを蹴って殲滅卿を選んだ理由が気になるところ。
武勇に惚れこんだのか顔面か…どっちでしょう。
因みにライザさんは娘からメインヒロインの座を奪いかねない華やかさ。

© 2014 つくしあきひと
これまで母の事しか気にしていないリコですが、ちゃんとお父さんも登場してました。

© 2014 つくしあきひと
リコはお父さんに似たんですねぇ…もしハボさんが父だったらメイドインアビス始まらなかっただろう。
オーゼンとライザの関係
オーゼンはライザの師匠であった事が判明。
赤笛の頃から白笛になるまでの長い付き合いであり、
絶界行直前のライザから死産であった事実も含めて、リコの教育を頼まれていたのでした。
呪い除けの駕籠
呪いを受けずに上昇出来るものと思われていましたが、実態は違っていたようです。
実際には呪いも受けるし死にもするという代物で、判っているのは内部に入れた死体が動き出すという事のみ。
そしてそれはアビスの中心へ向かって歩き出すと。
リコが実は死産であり、駕籠に入れておいたら蘇ったという事実がオーゼンから伝えられました。
そして、蘇ったばかりのリコがアビスの中心を目指して歩きだしたという事も。
これは単純に、死んだ生き物を蘇らせる遺物なのではなかろうか。
食材等の体の機能が欠けた状態のものを入れると、とりあえず動くだけとか…
この遺物の真実が気になるところです。
他の白笛達
殲滅卿 殲滅のライザ
不動卿 動かざるオーゼン
神秘卿 神秘のスラージョ
黎明卿 新しきボンドルド
名前とシルエットのみの登場ですが、やはり異名がカッコいい…。
それぞれを体現した異名で呼ばれているとか。
やはり皆さんぶっ飛んでいるのでしょうか?
ライザさんは出産からそんなに時を待たずして、遺物を横取りした奴らにきっちり落とし前を付けに行く程の武闘派。
オーゼンさんもどちらかといえばドSでした。
千人楔
白笛、オーゼンの武装でしょうか。
一刺しで千人力を得ると言われる一級遺物で、オーゼンはこれを全身に120程刺してあります。
地上に流れる前に買ってしまうのだとか。
あらゆる力が強化されるなら耐久力も上がるのでしょう。
動かざるオーゼンとはよく言ったものです。
千人力は恐らく物の喩えでしょうが、今のところ彼女に勝てる人間が思い当たらない。
しかしオーゼン自身の回想で、何者かに負傷させられて療養中の場面が。

© 2014 つくしあきひと
ライザが手を握って心配している事からしてかなり重症っぽい。
恐らくは他の白笛なのでしょうが、かなり頑丈なオーゼンさんを包帯グルグルにしちゃう人が居るようです…。
まとめ
2巻まで読んで思ったのは、メイドインアビスはテンポよく話が進む物語だという事。
話に無駄がないように思えます。
作中で明記された気になる部分はわりと早めに解消されるので、次から次へと読みたくなる。
1巻でリーダーとしか言われていなかった彼の名も結構後半だったけどジルオと判明したし、
リコの出生に纏わる話も、聞いてもいないのに死産だったとか教えてくれちゃうサービスの良さ。
さらも、1巻ラストでリコ達に対してこいつら大丈夫なのか…という心配をしていた読者に代わって、
オーゼン様が悪役となって彼らに身の程をわからせてくれちゃいます。
リコ達にとってはたまったもんじゃありませんが、読者からすればファインプレーとも言える展開。
次巻からはオーゼンによって鍛えられた彼らが、きちんと深界生物に対処しつつ進む姿が見られそうです。
出典元 メイドインアビス第二巻