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ナナチが拉致られたショックで記憶を抹消していたペケジローですこんにちは。
嫌な予感がじゃじゃ漏れで先を知りたくないとさえ思ってましたぜ…
さりとて憧れには逆らえぬ。
というわけで68話『渦中厄場』の感想を気になったコマをお借りしつつ記述していきたいと思います。
現在web版では前後編に別れて前編のみが公開中。
コミックには前後編+ハワユードコカ05が掲載中。
と、いうわけでコミック未読の場合に普段と違ってネタバレになる部分がポロリしちゃう可能性がありますのでご注意を。
まず初めにハワユードコカ05 リコの感想を。
お話はまだリコさんがオースで星の羅針盤のロマンを考察しつつ楽しく暮らしていた時のこと。
実はその時クラヴァリさんとニアミスしてたという、奇妙な縁を感じるお話にございました。
さて、羅針盤についてリコさんが至った真実とは!?
水に沈めても空気が漏れなかった…
多分見当違いであろう事を間違いないと言い切る自信、そしてこの強い眼差し。
己の人生をめちゃくちゃ楽しんでいるように思えて羨ましい気持ち。
そしてその真実を確認するためにリコさんがとった行動がすげぇです。
封印を解き放たねばという強い決意。
リコさんは遺物そのものというよりも、遺物が内包するロマンをこよなく愛しているようですね。
羅針盤の姿よりも、封印を解き放った結果生ずるであろうロマンが勝ったと。
それにしても迷いがなさ過ぎて末恐ろしい娘さんですわね。
過程はすっ飛ばしまして。
石をブチかました結果羅針盤はクラヴァリさんの元へ。
そこで超絶意味深ワードが出てきました。
そのものじゃねぇか…!と驚いてらっしゃる。
一体、羅針盤内部の物は何を模しているのでしょうね。
巣窟と呼んでいるものなのでしょうか?
いやしかし、クラヴァリさんはラストダイブする時に巣窟経由で向かうと言ってましたので…恐らく巣窟とは形ある何かではないのかも。
わからんことが多過ぎてさっぱり検討もつかなんこの状況…楽しいですね。
もう一点気になっているのは…
クラヴァリさん達はアビスを往ったり来たりはしていたようでいて、巫女とも面識があるようです。
で、あれば巫女に纏わる場所ってのは5層以上に存在するんでないかと思うのですが…何故かクラヴァリさん達はラストダイブでどこかへ向かったんですよね。
もしかして拠点的な場所そのものが潜る感じなのでしょうか?
うーむ、だとしても6層以下はほとんど未知の領域なわけなので、どこを目指すべきなのかわからんのでは…?
ロマン全開で考えると、クラヴァリさん達は6層以下から地上へ呪いの影響を受けずに戻る方法を持ってたりするのではないかなと思えます。
なんなら一番底に巫女ちゃんがいるのだったりして?
『渦中厄場』の感想
前回の緊迫した空気そのままにいきなりおっぱじまる修羅場ですよ…
たまたま触手の出現を目撃しちゃったナナチに次いで素早い対応をしたのはファプタでした。
凄い反射神経でいきなりファインプレーですよ
触手が地面を打ち付けた衝撃で飛んできた礫からリコ隊長を守りましたな。
レグもやってくれましたね。
触手を掴んでナナチが連れ去られるのを辛うじてですが阻止しました。
が、頑張れレグ!
しかしながらナナチを連れ去ろうとしたものの正体は不明。
レグも触手を捕らえたものの、ものすごい力で体ごと持ってかれそうになった時の光景をみてありがてぇと思いましたぜ
ニシャゴラさんがレグを抱き抑え、さらにテパステちゃんが淀みなく補助にはいると。
リコさん隊を仲間として動いてくれてますわね。
状況の把握が行きわたった所でレグさんもちょっと気が緩んだようで、レグだなぁ…と思える場面にござった。
弱点:メンタル
しかしリコさんも隊長として冷静でありましたな。
敵を掴んだレグに対し、引っ張り上げてはいけないと助言をしてましたぜ…
そうなのよ今いる場所は7層なのよ上昇負荷で確実な死とか言われちゃってる場所なのよ…
そんな場所でこんなわけわからん敵に絡まれたら泣きべそかきたくもまりますわい。
敵に関する情報も足らない状況で唯一状況を打開できそうなもの、それは…
圧倒的な野生なの!
や、野生…感じないけど!
触手が向かった先を見つめながらもどこか訝しげなファプタさん…
そんなファプタが敵がいるというのは下では無く上空にござった。
感覚の逆位相てなんでもありなんか!?
しかしファプタのこの発言により、スラージョが迷うことなくそこを攻撃。
なんかもう信頼関係出来てるじゃん?
パスパス君なんて軽い名前つけてますけどこれ、ブレイズリーブよりやべー火力なのでは…?
遺物を加工した武器は奥が深いぜ…
パスパス君の活躍によって暴かれたナナチ誘拐犯の全貌がこちらです。
シェルメナやレグさんの表情からドン引きしちゃうくらいでっかい生き物であることがわかります。
こやつ、こんなデカい図体してるくせにちっこいナナチを食べようとでもしたんじゃろか?
あ~でも集団全体を、と考えればチョロそうなご飯として目を付けられちゃったのかもですねぇ
そのわりにはコソコソっと襲ってきやがりましたよねぇ
おまけに姿を見られたらばすぐさま足場の下へと逃げるチキンっぷりよ…
とにもかくにも、僕がこの生き物に対して抱く感情はなんなのこいつ(怒
パスパス君によって渦中厄場が打ち破られたのか、それが一瞬の事であるかはわかりませぬが、ファプタが敵の匂いを感じる事が出来るようになり…
食える
なんと心強い言葉なのでしょうか。
さらにはしとめてやるとまで。
お饅頭から野獣という仰天チェンジにこんなに心がときめくことってないぜ?
お願い!やったれファプタ!
この直後にファプタさん単騎で突撃しちゃうのですが、リコさんが心配しちゃう。
確かに敵の戦力も不明な状況で戦力が分散というか単騎特攻てどう考えても危険が危ないですからね、心配ですね。
でもねリコさん、ファプタは通信機持ってても上手に使えないとおもうの!
というどうでもよい突っ込みが脳裏に浮かび自らの頬を叩くわたくし…そんな場合じゃねぇんだ!
しかし、ここでヤタラマル殿がリコさんの懸念事項をフォローすべく行動開始。
スラージョさんに声をかけるとすぐに行動開始です。
いやはや、緊急時だからこそわかる素晴らしい連携ですね。
この人達は一体どれほどの修羅場を経験してきたのだろう。
この時スラージョさんは隊員に対して改めて敵を暴きナナチの救出という目的を示しましたが、皆さん言われる前にそのように行動していることが素晴らしい。
スラージョさんがとった行動はヤタラマルの解放にござった。
そこでちょいと驚きの描写がありましたね。
笛が変形している。
パキッと音が鳴ってるのでこれは構造的な変形ではありませんよねぇ
白笛にもまだ未知な部分があるようです。
そんでもって解放時のヤタラマル殿めちゃカッコよい。
頭がなにやら大変な事になっちゃってて親近感湧いちゃうかもなんて思ってましたけどこれ、解放時の影響がのこりっぱなしだっただけのようですね。
一気にフサフサ風味になってスン…ってなっちゃいましたよかっこいいけど。
ヤタラマルを解放した後にニシャゴラをはじめ他の隊員にテキパキと指示をする頼もしいスラージョさん…
そして状況が心強くなるほどにメンタルヘルスがギリギリっぽくなるレグさん。
リコさんにも動かされそうになったら吹くで!とプレッシャーを与えられますしなぁ
とっさに手を伸ばしたものの、動くに動けない状況にもどかしさを感じているようにも思えますね。
レグさんが知りたがってる下の状況がこちらです。
天井に張り付いて得物にメンチきってるファプタさん。
遠くにいるはずなのにファプタよりデカく見えるとかやべー感じですわね。
壮大な光景ですが、敵の触手とそれを掴むレグの手までしっかりと。
こうしてみると本体と触手の位置関係がまだよくわからん状況に思えます。
まだ感覚の逆位相とやらを仕掛けている可能性がありますな。
やる気満々で獲物を眺めているファプタの元へヤタラマルさんが追いつき通信機を渡そうとしますが、ファプタさん人見知り過ぎてお断り。
そして敵もさるものとでもいいましょうか、下の方に来たファプタとヤタラマルを危険と判断したのか先制攻撃してきやがりました。
デカいだけはあるって事ですかね、動物的思考ならパスパス君をぶっ放したスラージョさんの方を警戒しそうだと思ったのですが。
まぁでもそこまで知恵は回らんようで、正面からの不意打ちだったのでヤタラマルもなんとか回避…と思いきや2本目も仕掛けてきてましたね。
これも対処してましたけど、これは思ったよりも厄介な敵に絡まれちゃったかもしれません。
素晴らしいのはファプタの戦闘IQとでもいいましょうか、敵がヤタラマルに気を取られている間に単騎特攻からの超接戦に持ち込んでました。
こんな狂暴なのが目の前に突ってきたらかなり注意を引き付けられちゃいますわね。
このおかげでヤタラマルもナナチの救出へ注力できるように。
流れが来ている…!というところでお話は後編へ。
上部ではスラージョさんがリコさんへヤタラマルさんの力について説明。
生体武装
体内から切り出した血肉を変化させ探窟に利用する。
という隊員以外には知られない方がよさげな情報を教えてくれてました。
とはいえスラージョさんもレグの火葬砲についての理解を深めつつありました。
このような状況でも使用しないところをみると、使用が難しい武装なのだろうと。
それに対しリコさんはすぐさま肯定し、使用後10分で昏倒してしまい2時間行動停止であることまで伝えてしまいます。
レグもいいの?なんて気にしてましたが、最終的には緊急時ゆえに出し惜しみしている場合ではないと納得しておりましたね。
もしかすると、この率直な意見のやり取りがあったから、スラージョさんはシェルメナの武装をも使用する判断をしたのかもしれませんね。
少しでも躊躇するようならあれこれ情報漏洩させてまでナナチを救出しようとはせなんだかも…
いや、素直に全力でんなちゃん救出に追力してくれたと思いましょう。
恐らく、というあたり、極力使用せずに済ませたいのだろうなぁと思えますね。
さて、下部の方ではファプタの活躍もあってヤタラマルはナナチの元へたどり着きました。
ここでやっとこさナナチの現状を目の当たりにすることになりましたわね。
ちょっともう泣きそうなんですけど。
連れ去り防止の為とはいえ、かなりの力で締め付けられている様子。
そして流れる血液にナナチの損傷が気になるところです。
触腕も物騒な感じですし。
まずは触腕を切断しナナチを取り戻す作戦。
ヤタラマルが技を繰り出しますがこれまたかっこいい。
ヤタラマルさん、解放前からするとかなりガラが悪くなっとりますね。
だけど見た目と言動が一致していてカッコよい。
ヤク=毒って事で多分組織を融解させるっぽい毒チョップ
これはスパッと切られるより厳しい攻撃ですね。
しかしながら今回の敵はちょっとバグってました。
組織の破壊、その進行が遅い事に気付いたヤタラマルさんがさらに濃度をブチ上げて攻撃したこの場面。
ドジュッといったように見えた次の瞬間グモっと組織が再生しておるような描写が!
なんで粘るのさ(怒
ヤタラマルさんの見立てによると中和しているのだそうな。
頭部からだいぶ離れているのにと驚いてましたが、これはこの生物の細胞自体が持つ能力なのかもしれませんね。
7層の生物はスペックがいろいろおかしいよ…
なんでこんなバケモンが最初に絡んでくるんだ。
こいつとは相性が悪いとスラージョに報告するやいなや、バケモンが急に上昇し始めました。
何事かと思ったらこういうことだった。
ファプタさん、ぶっ飛ばさんでもモグモグできる事に気付いちゃったみたい。
バケモンも対処不可能な場所をモグモグされて焦ったのか、恐らくは7層にも存在するであろう寄生虫、その対処方法を実行すべく上昇したんじゃろか?
渡りに耐えられない生物もいるとのことですし、まぁ体に張り付いた小物をやっつけるには上昇が手っ取り早いはず。
ファプタなにやってんのー!と叱ってはいけない。
本人は呪い無効なので負荷がやべーとかピンと来てないでしょうし?
何故ならファプタはこのバケモンを喰ったろ!って事で突ってますのでね!有言実行しただけなんですわ!
とはいえ事態は深刻です。
触腕ごと上に行かれたらナナチの命が大ピンチ。
そこで描かれたこのコマの心強さよ…
笛の音と共に描かれる足
そして敵を鋭く見据えるお頭の声音が良き
そしてシェルメナが解放された姿がこちらにございます。
優しく儚げな雰囲気が一変し、強い圧を感じる姿ですね。
この状況においては頼もしいと言わざるを得ません。
敵と共に上昇してきたファプタの様子に、敵のまやかしを解くヒントがあるかも?
急に複数個の毛玉が飛び出したかと思ったら最後は一つに重なりましたぜ。
緊急事態でもなんかおもろい感じになっちゃうファプタ…これは強者の宿命なのかもしれねぇ。
心に余裕があるからこそなんですよきっと。
さて、敵のまやかしがいろいろダブって見えるものだとすると…本体部分は思ったよりも小さいかもしれませんね?
とはいえあのクソデカい触腕はそれだけで脅威ですが。
なんて思ったら速攻で否定されちゃいましたぜ…
この絵面がヤバすぎる。
普通にデカいやつだった模様。
そしてまやかし発動中にてざっとみて5対に囲まれておるような圧迫感。
正面にいる全体が見えてるのが本体かなーとは思いますが、少しでも目を離したらわからんようになるのでは。
いろいろありまして、シェルメナの力を使った結果化け物の触腕の付け根がちぎれ始めました。
この過程で思うところがあったので振り返ってみます。
まず発動前、シェルメナは
形が違い過ぎるゆえ できるかわかんない
と怖気づいておりました。
そして発動時のセリフ。
右手 ひとさし 付け根
恐らくシェルメナの攻撃は物理以外の何かと思われますが…
これは物質以外の何かを見、それに作用する仕組みなのではないかしら?
で、あるならば先程の発言
右手人差し指の付け根とつなげる事が出来そうであります。
そして直前のスラージョの指令は根本をやれ。
これらをマゼマゼして思うのは…
シェルメナは魂に干渉することのできる力を持っており、当然それらを見ることができる。
そんな彼女たちが狙いを定める時に呟いた言葉はまるで人を相手にするかのよう。
そこから考えられるのは、原生生物の根源は人なのではって事ですねぇ。
この化け物に関してはそれ以外にも知らない部分が混ざっている状態なので仕損じてしまいましたが。
この後はスラージョさんが武器でフォロー
何気に跳弾で狙った場所に当てちゃってるんですけど。
スラージョさんは武闘派というよりも武器の扱いに長けているタイプなのでしょうかね?
いやこの人普通に戦闘力も高そうですね。
これにより触腕を一本ぶっちぎる事に成功。
化け物はなにかに吸い込まれるように消えたのでありました。
毒チョップ喰らったり齧られたりしても粘ってたのに触腕一本ぶっ飛ばされたら逃げちゃいましたね。
これまで腕一本持ってく敵に出会ったことがなかったからなのか…とにかく今は追い払えてよかった。
万が一次に遭遇した時には全力で討伐していただきたいもんです。
それでもってこの化け物の触腕をぶっちぎった時に使った弾丸は『爆ぜ餌』というそうな。
テパステちゃんのなけなしのやつ。
ちょっと!と文句をいいつつ いいけどさぁ!っていうテパステちゃんは大らか。
なけなしってところが気になりますよねぇ
今回のような襲撃が続いていけば、徐々に戦力が削がれていってしまうのでは…
他にもわけわからん奴がいそうですしね。
深界7層恐るべし…
ともあれ、これにてやっとナナチ救出作戦完了!
さぁナナチを助けるぞ!
頼むぞヤタラマル!
ここさぁ…下のコマがさぁ…ほんと、嫌になるほど雄弁な描写ですよ。
上のコマで感じられた勢いや焦燥感といったものがなんだかフッ…と失われたその瞬間が描かれておるように思えます。
そしてそれはある結果を連想させ…
トドメの一撃がやってきましたぜ。
あぁぁあぁ…なんということだ。
そんな!と現実を否定すべく希望を探しましたよ。
でも細かく目を向けた先で、この目に映るものは一つ、また一つと絶望を植え付けてきやがります。
腹部の傷の深さはをそむけたくなるほど。
これは触腕の一番外側の大きな爪が食い込んで出来た傷と思われますが…触腕の内側にも小さい爪が沢山並んでいる。
小さくともナナチの体からすればどれも脅威的なサイズで、僕はまだ背面がどうなっているか知らないのです。そしてもう一つ信じられぬのがナナチの足の向きです。
これはどこから…?
そして不安はさらに先へと向かいます。
ナナチがここから一命をとりとめたとして。
7層という過酷な環境下で仲間はどういった決断をするだろうか…?
物資や食料が限られた状況下で、仲間を介助しながら歩みを進める事が可能であろうか?
このように良からぬことばかり考えてしまう程に、幕引きは絶望に彩られちゃいましたぜ…
でもこんな時こそロマンを発揮せねばなりませぬ。
これまで大変な事も、取返しの付かないこともたくさんあったけども。
まずナナチは一目見てその死が確認できる状態ではない。
頭部は無事に思えます。
そこに希望はあると思いたい。
そして今、ナナチとヤタラマルの傍らには奇跡の申し子ともいうべきファプタが寄り添っておりますれば…ナナチに奇跡を分けてはもらえまいか?
リメイヨとネヨーゼルが合流して良い治療方法を持っていたりはしないだろうか?
今回のお話では、自分でも不確かに思える『魂』を消耗した気がします。
願わくば、次回は希望を与えてほしい。