読み物

羽州ぼろ鳶組 火喰鳥 著・今村翔吾が面白くてシリーズ大人買いしたでござる。

投稿日:2020年8月10日 更新日:

悦楽るーぷへお越し頂き有難うございます!
なんかこれ面白いんだぜぇ?っぽいタイトルですけど実は本作品との出会いは誤クリックによる購入だったりするペケジローです。

最初は「えぇ…覚えがないのに購入しているとはこれ如何に…返品じゃー!」と手続き一歩手前にございました。
しかし、ふと誤クリもまた一つの縁なのではなかろうか?と思ったんですよねここ最近は巣ごもり中で暇ですし。

そんなわけで舐めプとも言うべき失礼な態度で読み始めたわたくしですが、読んで早々気付けばプッと笑ってしもうたりニヤたりしておりました。

嘗て火喰鳥の二つ名で名を馳せた凄腕の火消しで現在無職…じゃなくて浪人をしている松永源吾がひょんな事から再び火消しとして歩みだすってぇのが事の始まりなのですが、予算も足らねば人数も足らぬ、在籍しておる物は青瓢箪ばかりって所から先行き不安な再始動。
そんな本作、火喰鳥ではぼろ鳶の頼りがいのある面々が1話毎に集ってくるのですが、僕は徐々に環境が整っていく過程再生の物語が好きなので堪りませんね。
力持ちな寅次郎、身のこなしが軽くてイケメンな彦弥、風を読む知識に長けた星十郎と頼り甲斐のある面々が集うのですが、誰もが皆源吾の人柄に触れて火消しとなる事を決意する所も良きかな。
それぞれの長所を活かし短所を補う良い組織となっていくわけですねぇ…お金無いけど。

襤褸を纏い火消しにあたる彼らに対し嘲笑する町人…しかし実直に命を守り続けた彼らを見る目が変わってくるところも面白い。

全体を通して源吾の妻で吝嗇家の深雪が良い味出していましたね!
何を隠そう、初笑いは源吾の処遇に対する深雪の辛辣な一言にござった。
この嫁、強い(確信)から続く攻勢に面食らう面々のリアクションが面白い。
組の者から飲食料金を回収したり足代要求したり脅したりと実に商才に長けていらっしゃるご様子ですが深雪はツンしかねぇのか…と震えるわたくし。

それにしても尻に敷かれる火喰鳥とは如何なものか?
と思いきや読み進めていくうちにナンダヨ相思相愛じゃねーカヨー火消しの癖に付け火ですかそうですか僕熱いんですけど?と言わざるを得ない展開が待ってたりと人間模様もお忙しい。
そこがいいんですけど。

1巻でキッチリと締められておりましたのでこれにて一件落着と思ったのですが、どうやらシリーズが刊行されておる様子。
ってことで出会いは誤クリでしたが1巻読了後にまんまとシリーズ全巻購入させられてしまいました。

初期メンバーの新之助はなんだかそんなやる気も無いし、後から入った寅次郎達と比べて頭一つ凹んでるなぁ~なんて思ってたら最後の最後の大ピンチな時にとんでもねぇ能力が判明しちゃって不覚にもトキメイちゃいましたし、火消しにあたるぼろ鳶組の熱血感も堪らん。
登場人物の魅せ方も巧く、火事でなくとも話が熱いのなんの。

こんな状態で『続巻…あるよ!』と言われたらあのぼろ鳶組が今度はどんな活躍をするんです?と気になるのも無理は有りますまい。
ただいま久しぶりに書籍を積んで楽しみ山積みウキウキ状態にございます。

個人的に、1巻で最終的にデレた深雪が再びキレを取り戻してくれるのかが気になるところでありますね。

夜哭鳥も読み終えましたが…
いやはや、新之助からはにゃ方様なんて可愛らしい愛称を付けられた深雪殿も相変わらずのキレッキレ度合いだし、新之助がまたしても瞬間主役度を跳ね上げる活躍を見せてくれちゃったりで、今回も読了するまで冷めない読書熱にあてられちゃいました。
火消しの癖に火を付けるとはこれ如何に…!
熱い…熱いねぇぼろ鳶組
夫婦仲も…熱い(;゚Д゚)

九紋龍も読了。
なんかもう、新之助はぼろ鳶組のリーサルウェポンって事で宜しいか?
普段はゆるゆるっとした雰囲気でありながら締める所は締めて来よる新之助には熱くさせられましたぜ!
羽州ぼろ鳶組シリーズへの賛辞は、火消しはどうした!?に尽きますね、読む度にハートが熱いのなんのって。
また、夫婦関係も独身には堪え難き高温也。
良い夫婦だなぁ…憧れちゃうぜ。

鬼煙管では舞台を京に移し新之助と深雪殿の出番が控えめでちょっぴりお寂しい。
とはいえ銕三郎という熱が加わり今作もこれからも熱き物語を期待させる巻にございました。

菩薩花はお話が熱いのは毎度の事ながら、久方ぶりに夕餉の時の新之助と深雪殿の掛け合いが見られて面白かったです。
何故か皆がお食事代の査定を受ける場面では見てるこっちも緊張しちゃうのですが…今回はちょいと意外な結果に思わずにんまりしちゃいました。
そして凄腕剣士新之助の火消しに対する姿勢がしかと判明し…見直しちゃいましたよね。下手の横好きって言葉も脳裏に浮かびましたけど。

夢胡蝶は舞台を吉原に移し、馴染みのない言語と共に吉原の仕来りをお勉強。
これまではどちらかというと新之助の活躍が目立ってましたが今回は文句なしの彦弥巻にござった。
見た目や身のこなしのみならず肝心要の中身までカッコいいだなんて…ぼろ鳶の彦弥は無敵かよー
花魁も読者も思わず彦弥にゾッとする第7巻にございますね!

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