作品紹介
最新話はマンガハックで読めます。
掲載されている直近のお話は書籍化されると消えるスタイルなんじゃろか?
5巻発売中で6巻製作中な絶妙なタイミングだったので途中のお話が抜けてるけどついつい最新話まで読んでしまったぜ!
登場人物の紹介もこちらのページで見られます。
ネーミングが全員なんかテキトーな感じなのもわかりやすくて良いですね覚えやすいし。
この辺は物語に全力って気概を感じますぜ…!逆に。
漫画にステータス配分なんてものがあるならば、画力こそがパワー的な雰囲気を感じちゃうくらいにめちゃ巧い絵の作品が溢れておる昨今ですが。
そんな中で王様ランキングは素朴な味わいが感じられる。
もしこれがオサレスタイリッシュな絵で描かれていたらと思うと恐ろしい…きっと真面目に読む事は出来なかったであろう。
この作品は絵と表現と物語が見事に調和した、実に漫画らしい漫画と言って良い…良いですか?
俺の屍を越えて行け的にkindle版の注意点を少々。
メニューが残念仕様。
1巻では13話掲載されていますが、メニューからのジャンプが各話の冒頭じゃなくて各ページになっておる…!
下部のスライドバーで移動するので構わんですけども。
kindle版は書籍に対して発売が遅れるらしい。
オーマイガ―…とても辛いですがまぁ物語は逃げないて事でグッと堪えて待ちましょう。
作品にぐいぐい入って行きたいならば書籍版が良いかもですね~!
これ以降の記述は好きを好き放題吐き出すがゆえ、著しくネタバレしちゃう可能性がお高いのでご注意です。
僕がこの作品の好きなところ
真っすぐな心を持つカゲちゃん
カゲちゃんが良い子過ぎて好きすぎる…
ボッジの人間性に触れてそれまでの己の振舞いを悔い、オレのバカバカ!と自分を殴る所は最近あまり見かけない演出でありその後のタンコブって説明があるのもなんか好き。
無くても十分伝わると思うのにご親切に教えてくれる感じ…こういうのがツボだったりするので堪らんですね好きですね。
呪われた影の一族なのに心は太陽みたいに眩しいカゲちゃん…最高かよー
二人の久方ぶりの再会の場面ではなんかもう、真心のぶつかり合いって感じで良かったですねぇ
ボッジに対して兄貴っぽく接するのも頼もしさを感じて貰えるようになんですかねぇ…
カゲちゃんも結構な人生歩んでるのにこんな風に振舞える所がやはり眩いぜ。
で、泣くなといいつつこうなっちゃうってのがまた…本当に嬉しそうで良い。
最後まで見守っていきたくなってしまうこの二人の行く末、とても気になりますね。
因みにカゲちゃんて読者に先んじてツッコミをしてくれるので、なんか物語に参加してる雰囲気になって良い感じ。
106話でドーマスが嫌な予感がするぞとか言って変なフラグ立てちゃったけど、想像するだけで凄く悲しいのでやめて欲しい。
ホクロのポージングがマジびっくりって感じで良い…とかそんな事言ってる場合じゃない。
ドーマスが冥界への入り口となっていた影一族の遺体を燃やした事で最後の生き残りであるカゲちゃんが狙われる流れなのだろうか?
何してくれてんのドーマスぅ!と思いきや彼はボッス王に命じられて実行しただけであり、
恐らくボッス王もミランジョが冥界から魔物を連れてくるのを阻止するか、もしくは冥界に足止めして時間稼ぎする為に命じたのでしょうか。
うーんでもどこでもドアみたいに便利ってだけで冥界を行き来する事は出来ますもんね。
そこまでこの入口にこだわる事も無いんじゃないかな…
それなのにドーマスが要らん事言っちゃうんだもんな~
カゲちゃんの行く末がすげー心配です。
危機回避となったらめちゃ嬉しいし、ドーマスの予感的中だったらゲロ吐きそう。
ヒリングさんのお母さん力
この人、初登場時にはザ・継母ってくらい意地悪そうで、ただでさえ耳が聞こえず話せない主人公ボッジにシンデレラ感まで付与してくれちゃった超絶嫌ぁ~な人でした…
気持ちいいくらい見事に騙されちゃいましたよね。
この人、継子のボッジの事を我が子のように愛しちゃってるんですわ。
実は嘘デショ…ジャンピング土下座でごめんなさいせにゃ!と思う程に愛情深い女性なのでした。
性格キツイけども。
ボッジが弟ダイダとの模擬戦でボッコボコにされた時は、めちゃ不味いマジックポーションをがぶ飲みしてまで回復させてくれたり。
ボッジが窓から落下した時に助けようとして飛び降りたりと。
ここでハートをミラクルキャッチされちゃいました。
こうしてみるとヒリングって素敵なお母さんよねぇ性格キツイけど。
先のダイダの方が王に相応しいってのも、ボッジの将来を案じてのものだったんですねぇ。
剣も持てないくらいか弱く言葉も話せない、そんなボッジに苦労させたくないってのが真意ですか…本当に良いお母さんですね。
こういう、口煩いけどそれは本当に子どもの事を愛してるからなのよって感じのヒリングさんの姿は、同じように大切に想ってるのに何故か我が子に恐れられちゃってる世界のママさんの助けになるやもしれぬ。
ちびっ子がヒリングさんの姿を目にする事で親の深い愛情に気付いたりするかも…かも。
誤解じゃなくてホンマモンだったらどうにもならんけど。
寡黙なボッス王の家族愛
ボッジがへなちょこになった諸悪の根源であるお父さん。
力を求め、魔人との契約で我が子の力を奪う事で世界最強となったランキング7位の王。
力だけなら1位であったこの王が7位に甘んじていた理由は、恐らくボッジの為ですね~
1巻の描きおろし部分では、生まれた我が子を見たボッスが悔い改めたのがわかりますね。
その後、我が子に何不自由ない生活をさせる事を使命として建国。
ランキング7位である事が、この時の発言が本心からであった事を物語ってますよねぇ。
魔人との契約で寿命を持っていかれた事で死んじゃうわけですが…その後かつての相棒ミランジョの企てによりダイダの体を乗っ取る形で復活。
かつての相棒ミランジョがやらかしたわけですが、彼女を詰る事もせず事実を淡々と受け止めちゃう。
さらにヒリングを死なすと言われた時には、結果として許可するわけですが…
かつての部下を誘導する事で、裏でミランジョの行動を阻止しているように思えるんですよねぇ
ヒリングを襲わせる魔獣の力試しをさせ、その力推し量った場面では、彼女を守るドルシを思い浮かべた直後におっといけねぇって感じで魔獣の数を1匹減らしてアシスト。
その後で許可という流れ。
襲撃が失敗するように手筈を整えつつ、ミランジョの欲求を満たすように動いたと思われる。
その結果、ドルシはギリギリの状況でヒリングを守る事に成功。
部下の力量を正しく知り、事を自分の考えるように誘導する…出来る王様ですわね。
ミランジョに対し友好的に接しつつも、陰で家族を守る綱渡りな状況を誰に明かすでもなく一人で頑張るボッスは出来る王でありお父さんですねぇ。
どうやらミランジョと長い付き合いのボッスは彼女の性格のヤバさを知っている様子。
己の心変わりを悟られた場合、頭おかしいミランジョが苛烈な行動にでないとも限らないので、絶妙な匙加減で事態を調整しているのでしょうね。
家族を守る為の戦いに孤独に望むボッス…かと思えばミランジョに対してお前は純粋でとても美しいんだなんて言い、それを聞いて泣くミランジョにこんな事言っちゃう。
もしかすると、関わる者全員を救おうとしているのかも知れませんねぇ…これぞ王って感じ。
こんなボッスの行動を追っていくのも楽しみの一つですね。
まさかのダイダ
へなちょこだったボッジを全身の骨が折れるくらいボコボコにしてくれちゃった嫌な弟ダイダくん。
5巻では闇の世界で出会ったミランジョちゃんにこんな事言っちゃいますのよね…
あぁ~相変わらずのゲス野郎ですね逆に安心しちゃうレベルだよこんな火の玉ストレートを小さな女の子にブチかますとかやべーよー
そしてミランジョをこんな姿にしたのがその場にいるやつらと知った途端、そちら側をボコり始めちゃう。
OH…手が付けられない程にクレイジー!なんかもう、本能で生きてそう。
そして、「必ずここから出してやるぞ ミランジョ心配するな」と言って慰めると。
やだカッコいい…
その前に「安心しろ、もうすぐオレの母上が助けてくれる」って言ってたっけ(;´∀`)
まさかの他力本願でこの溢れる自信、謎の頼もしさ持ってんなー
これ、本人は真面目に言ってるのが面白いですわよね。
鏡の正体がミランジョとダイダが知らなくて良かったですね?
ダイダの事だから知ってたらこうはならんかったに違いない…ザマァとか言って捨て置きそう。
しかし闇の中のちびっ子ミランジョの心を救う事で、現実世界のミランジョの心も腫れるという関係性が判明。
これってかなり重要な役割だと思うんだけど、ダイダ君にそのような重責を担う事が出来るのかどうか…
この闇の中で、どれ程良き王として成長して行けるのかが鍵となるのかな?
彼の様子を追うのも楽しみであり面白い所ですね。
『真っすぐ』である事
王様ランキングではお話がそんなに捻くれてなくて、いろいろと素直に伝えてくれているように思えますね。
登場人物の考えや喜怒哀楽といった心情、そして物語さえもストレートに魅せてくれる。
ボッジの力を奪ったボッスも、生まれた我が子を見て改心し。
諸悪の根源っぽいミランジョにも何か理由がありそう。
こてこての嫌な弟であるダイダもなんだか改心しそうだし、ボッジを崖から突き落としたドーマスなんて気の毒なくらい反省しちゃってる。
そしてボッジ派であったアピスが恩師であったミランジョと再会する事で、ボッジと敵対する立場になってしまったり。
ニヤニヤしてて嫌な奴そうだったベビンが実はめっちゃ良い人だったり。
そんな人々がそれぞれの信念によって行動した結果として物語になっている所も面白い。
この先どんなお話を読ませてくれるのかすごく楽しみです。
良い作品と出会う事が出来て満足なり。
とても良い解説ありがとうございました。
「アピス」が「ピアス」になっている誤字脱字が気に掛かりました。
お手隙の際に修正いただけたら、次の閲覧者も誤解を招かないでスラスラ閲覧できると思います。
ご指摘有難うございます!
こっそり修正致しました。
二重の脳内変換を長期に渡って公開しておったとは…済まぬアピス…