最近笑ったかい?
何、笑ってねぇ…?
それならじぃ~んと来たことあるかい?
足がじんじんとかそういう事じゃねぇ、胸がほっこりってやつでぇ…
有っても無くてもどうでもいいや、兎に角こいつを読みやがれ。
てな具合にお勧めしたくて仕方がない、本所おけら長屋の10巻がでましたぜ!
読後、強烈に記憶に残った人物は
金太とお満さん、そして流星の如く現れた真の江戸っ子、政五郎
弥太郎は…10年はえぇや!
どの話が一番好きかと聞かれたならば、あおおに
ここでは、これまでにない新鮮な笑撃を受けるであろう…!お満さんから。
万造とお満さんの何気ない会話が身内的な雰囲気を漂わせてるような…。
そんな10巻の発売を知ったのが発売から一週間も過ぎた15日。
な、なんだとォ~!こうしちゃいられねぇ!
今すぐ読まねば我慢がならん!と、いうわけでKindle版を購入した。
折角fireHD持ってるので利点を活かそうと思いまして。
したらばちょいと残念な所があったんですねぇ…。
書籍の顔とも言える表表紙。
あのどことなく普通な感じの絵でございますよ。
二巻では、勘吉が寝小便垂れて、万造が笑い飛ばす場面が描かれてたっけなぁ…。
実は、読み終わってから表紙を眺めるのが毎度のお楽しみだったんでさぁ。
それが、Kindle版では見られないと来た。
表紙にジャンプして出てくるのがこれ。
白背景に文字だけ…色気も味気もねぇと思うんですよ。
ライブラリからちっこい表紙は見れるんだけど、物凄いコレジャナイ感。
やはり、拡大したりしてじっくり眺めたいなぁ…と思うのでなんとかしてくれまいか?
読みやすさに関しては、設定で自分好みにカスタマイズ出来るので大変素晴らしいとおもう。
書籍の文字が小さくて読みにくいと思う人でも、これなら楽に読めまさぁ
最大の大きさでこのくらいのバランスって事で参考までに。
後は背景の色を白以外に変えた時に、対応してない文字がちらほらあってちょっと読むのに邪魔な時がありましたな。
所々で背景白の文字が混ざって煩わしい。
白背景のまま読むのが無難でした。
読んでいる途中で気付いたのだが、kindle版ならではというか、電子書籍の利点が有った。
これはどんな意味だ?って思った文字を選択すると辞書引いてくれやがる…
その他からgoogle検索やwikiにも飛べるので恐れ入ったぜぇ…
こ、これを読めば金太の野郎も利口になっちまうんじゃねぇのか…万蔵だって…!
と、慄いたもんだが、そういや万蔵達は字が読めねぇ…まったく、驚かせやがる。
知識を与える為に子供に本を買い与えた所で、字の意味は辞書で調べろってのは難しい。
子供の頃は辞書の引き方とかその辺を覚えるのが億劫で、どうしてもって時にやっとこさ辞書を使い始めた僕が言うんですからねぇ…。
辞書を引くのは間違いなくめんどくせぇ…。
特に、面白い本を読んでいる途中なんかはこの煩わしさに水を差されてたまるかって心境。
まぁ、字の意味がわからねぇ奴が話の面白さをわかってるのか?と言われれば次第も面目ねぇと言うより他にない。
しかしkindleなら辞書を引くという作業をすっ飛ばして、言葉の意味を知る事が出来ますからね、これは大変良い機能。
辞書の引き方を覚えさせようっていうのが目的なら話は別ですがね。
辞書とgoogle検索を併用すれば大体の言葉の意味は知る事が出来るので、わからねぇ言葉を片っ端から調べていけば読み終わる頃には大分利口になっちまうに違げぇねぇぜ…。
読みやすさと、言葉の意味の知りやすさにはkindle版
目当ての話へのアクセスのしやすさはやはり書籍版ですかね。お色気担当の表紙も忘れちゃならねぇ。
単純に、物語に接して欲しい人がいる場合。
その人が、書籍、またはタブレットで読むのが困難な場合。
そん時はこちらで公開されている朗読を聞かせてあげておくんなせぇ。
僕にはかつて体の自由が利かなくなるALS(筋萎縮性側索硬化症)を患った親友が居ましてね。
歳は20以上も離れていたけど妙に馬の合う御仁で…
見舞いに行くたびに、テレビ見てるのも飽きたぜペケちゃんとか言われてたもんです。
そうか…娯楽が必要だな!てなわけで、
腐れ病魔も聴くことまでは奪えまいと色々探していたけど、中々面白そうなものは見つからない。
真面目な文学作品の朗読も違うしなぁ…と悩んでるうちに必要無くなってしまった。
今なら落語家のCDを入手するという考えも浮かぶんですがねぇ。
せめて、今必要としている人には知って貰いてぇなとリンクを貼っている次第です。
windowsであればmp3音源としてダウンロードできるので、CDに焼くのも有りですね。
リンゴの方はわからねぇや。
ファイル名も日付順なのでとりあえず全部落っことしてプレイヤーで聞けるようにするのも可能でしょう。
それにしても、これまでの朗読を全部公開してくださってる有難いサイトですね。
これからも続々と増えていくでしょう。
陰ながら応援しておりますぜ。
おっと、肝心の朗読について書くのを忘れていた。
読み手は男性役が大塚富夫さんで、女性役が後藤のりこさんの一人ずつ、なのに朗読中には何人も出て来やがるのよ。
聞けばわかるけど、あっこれは金太だな、これはお糸ちゃん!とちゃんとわかる。
なんとも極まった朗読に耳の先から脳天まで喜ぶってなもんです。
もしあの時、間に合っていたと考えると…大変な事になってたかもなぁ…。
朗読でよいよいを飛ばしているのは賢明かも知れねぇなぁ…。
この魂籠った朗読であの話を聞いたら安静では居られないだろう。
親切が仇になってたかも知れないのだから、やはり賢明だ。
婆ちゃんにどうしてもよいよいの話を伝えたい…それなら、あんたが自分で読むしかねぇ…!
おまけに踊りを実演するのもいいんでないか?天狗の面も用意して。
外に出たら逮捕されるが、屋内なら平気だろう。
お勧めはしない。
追記
Amazon echoなんて品がKindle本の読み上げに対応したのだとか。
これならどんな小説も読んで貰えるってんだから、いい時代になったなぁ…。
僕は持ってないのでなんとも言えませんが、朗読と違って本当に読むだけかも知れない。
それでも、全ての小説を知るとこが出来る事は素晴らしい。
歳のせいで読むのが難儀になった婆さんも、目の見えない友人も、他にも多くの人の世界が広がりやしませんか。
このような機能を持った品が生まれた事を、心から嬉しく思う。