スモークトースターってなんだ(゜-゜)
調理家電って暫く目を離すとこんな風に謎進化しちゃうからすごい。
僕はオーブンを使うお料理ってほとんど作らないし、屋内で燻製を作るなんて夢にも思わなかったのでオーブントースターで燻製作りに対応してる商品が有るなんて知りもしませんでした。
燻製と言えば、煙をこれでもかともくもく焚いて作るイメージですね。
温燻や冷燻といったやり方があったりとかまでは調べたんですけども、うちはベランダだし煙出たらご近所迷惑だったり消防車が来たりしそうでその時ついでに窓もぶち破られそうだし…僕には燻製作り出来るような環境なんて無いんだと諦めていたのでこの商品はとても嬉しい。
だからと言ってあれこれ準備してキャンプ場までいって作るのもめんどくさいんですよねぇ…さらに言うなればこっそり作りたいし。
可能な限り手近なところで黙々とモクモクさせたいとう…そこまで頑張る気は無いけどちょっとやってみたい。
でもそんなの無理―!と、いうわけで燻製作りは諦めていたわけですが…いつのまにやらすんげーオーブントースターが開発されてたんですね。
こいつはすげぇや!
文明開化の夜明けやで…僕のめんどくさいをドンピシャで解決してくれるなんて。
これはとっても素晴らしい商品なんじゃなかろうか(*’ω’*)
それではウッキウキで燻製調理開始ー!
まずは手始めにスモークチーズを作るでござる。
チーズは自分で切り分けるタイプのでっかいものを用意。
目指すはハイジでオンジが炙って溶かしてたあのチーズ…ちびっ子の頃からの憧れを今この手に!
他に必ようなものはスモークチップとアルミホイルですね。
今回使ったのはサクラの木のチップで、これはお肉にも魚にも合うやつ。
スモークチップあれこれ | お魚 | お肉 | 特徴 |
さくら | 〇 | 〇 | 香りが強い |
ブナやナラ | 〇 | △ | 色付きが早い |
クルミ | 〇 | 〇 | 渋みのある香り |
リンゴ | 〇 | 鶏肉 | 果樹独特の甘い香り |
ヒッコリー | 〇 | 〇 | 一番ポピュラーな香り |
メイプル | △ | △ | 甘い香り |
ミックス | 〇 | 〇 | オールマイティー |
〇やら△は今回購入したスモークチップのパッケージに書かれていた内容からなんとな~く(゚Д゚;)
そこまで美食に拘らないのであればミックスを使用するのが無難でしたね。
何故サクラを買ったのか。
ともかく、チップとアルミホイルと食材を用意すれば後は作れちゃいます。
便利になったなぁ
それでは、最初にチップを受け皿に乗せます。
チップの量や種類で燻煙の出方も変わりますので、どのチップをどれくらいの使うのか?
そんな風に探っていくのも面白い所ではないでしょうか。
オリジナルブレンドを考えて、出来たものが美味しかったら楽しかろうなぁ~
今回はサクラのチップをこのくらい。
この上に設置した網に食材を乗せますので、チップが何らかの液で湿るのを防がねばなりません。
そこでアルミホイルを軽くクシャクシャにしてから広げ、チップのカバーにします。
次に網と食材の設置。
今回はチーズを燻す為、そのまま乗せると調理時の熱で溶け、網にめり込んでしまう恐れが。
そこで、燻される面は減ってしまいますがチーズの下もアルミホイルでカバーします。
今回は初挑戦という事でこんな感じにしてみました。
このトースター、燻製調理は自動メニューを使用するので全部デロデロになったりはしないはず。
燻製の場合はこんな風にアルミホイルでお皿ごと食材を包んで燻煙に晒されるように工作する事が必要です。
この感じだと枠より大きな食材を燻製にするのは難しそうですね。
限られたスペースとはいえ、屋内で燻製が作れるだけで十分ですねガマンガマン。
慎ましく調理していきましょ~
アルミホイルは受け皿の端に巻き込む感じ。
チーズの場合はメニュー番号1-20で、調理時間は18分間ですね。
ここまで来れば、あとはスタートボタンを押して電源を入れ、ダイヤルを合わせてスタートするだけの簡単なお仕事です。
そして出来上がったのがこちら。
おぉ…なんかできとる!
調理中に柔らかくなってしまうのか、出来立てはふにゃ~んとしてますね。
アルミを敷かねば網に絡みついていたかも。
食べる分だけ切り分け、レンジで10秒弱温めれば程よくとろけたスモークチーズを楽しめます。
使用後のチップはこんな感じになります。
調理後のチップは再利用不可能…しかし熱々なのですぐに捨てずに冷ましてから捨てるようにしましょう。
続いてベーコンに挑戦
お肉の燻製って結構下準備大変なんだなぁ~と思い知りました。
各種ハーブ類と塩、そしてウィスキー等を一度沸騰させて冷ましたソミュール液なるものを作り、それに漬け込むこと1週間。
仕上がりをカッコよくするために端の方をカットしてみたところ、表面と違って断面は綺麗なもんでした。
ちゃんと塩効いてるのか気になったのでと少し焼いて食べてみると…すごく塩辛い。
お肉に満遍なく塩が効いた状態である事を確認したところで、今度は塩抜き。
お水に浸しておくだけの方法と、流水での塩抜きする方法がありますが今回は流水法で。
お水をチョロチョロ流しつつ7時間。
少し切って味見をした所、塩分が抜けて大分薄味になりました。
水分が減った時の事を考えると、この時に塩味が薄いくらいが良いみたい。
次はお肉の表面を乾燥させます。
夏場は気温でお肉がダメになっちゃいそうなので、冷蔵庫で一晩乾燥させました。
ピチットを敷いてみたところ、水分を10g吸収してました。
有ったら使うと良いですね、無くても冷蔵庫で少し長めに乾燥させれば問題無いと思います。
今回のお肉、何故か皮付きの豚バラを使用しております…皮付ベーコンってどんなだろう?という好奇心。
皮目を下にする事で脂が下にダラダラ落ちるのを防げるかも知れないという…打算。
マニュアルを見ると豚バラ2本、1本200gなんて書いてあります。
しかしこれはどう見ても600g以上はある…大変な事になるかも?
アルミホイルで包んだ時に天辺がギリギリでした。
これだとお肉の上面に煙が行きわたらないかも知れません。
こうしてみると調理可能な空間、特に高さはあまり無いですね。
あんまり巨大な燻製は作れませんが、家で作れるだけでも有難いもんです。
豚肉の自動メニューは3-20なので今回もポチっとな。
調理時間は30分です。
冷蔵庫で一晩乾燥させてから燻製にしましたが、もう少し水分を飛ばしてからの方が良かったかも。
こんな風に調理中はトースター内部に蒸気がいっぱいでした。
食材にもよるかもですが、お肉は結構乾燥させて良さそうですね。
そして出来上がった直後のお肉がこちら。
うむむ…遠目で見ても小さい塊の方が色付きが良いのがわかります。
燻製にする食材の適切なサイズも突き詰めていく必要がありそうです。
ホイルを被せたまま冷めるまで放置してしまうと、嫌な匂いが付くかも知れないので熱々のうちに回収します。
下面だった皮の色付きがなんとも良い感じ。
横の面は流れ出る脂で邪魔されちゃったのですかね?ちょっと薄いです。
小さい塊は色付きも火の通りも強めでした。
それでも薄くスライスしてフライパンで熱すると、ちゃんとベーコンになってるんですね~
自分でベーコンを作って食べられる日が来るとは思っても見ませんでしたが…んま~い。
あ、因みに調理後1日は冷蔵庫で寝かせた方が味が落ち着きます。
燻製って何故か出来立てはそうでもないんですよね。
我慢出来ずに小さい塊の方を試食しちゃいましたけど。
これはベーコンだ…見た目はちゃんとベーコンになっとる。念願成就( ;∀;)
味はちょっとしょっぱめな気がしましたので、もう少し塩抜きしたほうが良かったですね。
経験値+1です。
そして皮付きベーコンはどうかというと…皮独特の風味と食感があって一風変わったベーコンになっちゃいました。
うん、ベーコン作る時は皮付きじゃない方が良いですね。
普通が一番。
これで経験値+2(´ω`)たのし~い。
そして調理後のアルミホイルがこんな状態でした。
豚バラを燻製にする時は滴る脂に要注意…思った以上に脂がでるようです。
煙が漂う空間の確保とお肉から流れる脂の量、それらを考えると一度に沢山作るのは無理ですね。
マニュアル通りに1本200gで2本までの調理にしておいた方が良いでしょう。
僕は張り切ってやり過ぎちゃいました。
KOIZUMI スモークトースター KCG-1202-Kで燻製を作ってみてわかった事
一度に作れる量は庫内の空間分までであり、さらに煙が漂う空間も確保しなくてはならないので、一度に作れる燻製の量は思ったより控えめ。
温度センサーが働く為に一度冷却期間を設けねばならず、連続して燻製は作れない
燻製用の自動メニューは4タイプあって様々な食材に対応、それでいて操作はとても簡単で、何より凄いのは調理中に煙が漏れ出す事が無い。
匂いはちょっとするけども、家が燻製になっちゃう心配の無いレベル。
賞味期限を過ぎちゃいそうな食材があった時に手軽に燻製しておつまみにすることも出来そう。
燻製に出来る食材が多いと知りました。
お肉やお魚以外にも燻して香り付け出来るんですね~、お肉系だけかと思ってた。
次のように、食材毎に適切な設定が用意されている。
・メニュー番号 1-20 調理時間 18分
食品 | 分量 |
チーズ | 6個(約100g) |
ちくわ | 4本(1本約25g) |
笹かまぼこ | 4枚(1枚約30g) |
たこの足 | 4本(1本約150g) |
・メニュー番号 2-20 調理時間 20分
食品 | 分量 |
ささみ | 5本(1本約50g) |
とうもろこし | 1本 |
冷凍イカ | 2個(1個約100g) |
塩鮭 | 3切れ(1切れ約70g) |
・メニュー番号 3-20 調理時間 30分
食品 | 分量 |
豚バラ | 2本(1本約200g) |
鶏ムネ肉 | 1枚(約300g) |
鶏モモ肉 | 1枚(約300g) |
鶏手羽中 | 10ヶ( 1ヶ約25g) |
・メニュー番号 4-20 調理時間 20分
食品 | 分量 |
ゆで卵(M) | 5個(1個約60g) |
もめん豆腐 | 1丁(約300g) |
ズッキーニ | 1本(約200g) |
そら豆 | 12個分(約160g) |
しかし各設定の特徴が明記されていないので、マニュアル載っていない食材を燻製にする場合には各設定の食材の分類を参考に、設定を決めねばならない。
例えばメニュー番号 4-20で調理可能な食材にあるズッキーニやそら豆がお野菜であることから、この設定は同じ時間調理する設定2-20よりも低温で処理されるのだろうなぁ…と考えて強い熱を与えたくない食材ならこの設定で調理するのかも?くらいの理解度しか得られませんね。
しかしながら、使い込み使い慣れていく過程もまた面白そう。
あと、設定は自動だけど基本的には目が離せない
ベーコンを作る時に使用した豚バラが脂マシマシだった場合、想定以上の脂がトレイに滴り発火する可能性があるのですね~
安全装置が付いているとはいえ、庫内で直火が発生してしまうととても危険なため、調理中は常に様子を伺っておかねばなりません。
俺の燻製が火を噴くぜ!となるのでマニュアル操作での燻製も絶対やっちゃだめ。
う~ん、家で燻製を作る専用の機器と考えると意外と注意すべき点は多いですね。
しかしこのトースター、燻製作りだけのものでは有りません。他にも19種類もの豊富な自動メニューが存在し、焼き芋やから揚げにとんかつ、ハンバーグまで多岐に渡っていて様々な調理に対応しています。
マニュアルで使用する事も可能なので使い方は自由自在。
試しにとんかつを作ってみましたが、お肉の脂を利用して調理する為、油を使用せずに作れちゃうのはなんだか不思議なもんですね。
そして、良く調べたら同じメーカーで燻製も作れちゃう製品で半額程のものが(゚Д゚;)
形式もそんなに変わらないし、お手軽に燻製作りしてみたいのならこっちで良かった…もう手遅れ過ぎて地味に悲しい。
さてさて、次は塩鮭の燻製を作るのも面白そうです。
これが有れば、燻煙香るソーセージを作る事も出来てしまいそう。
その時どのチップで燻すのが一番好みになるのか?などなど…日々の暮らしにまた一つ楽しみが増えました。
燻製作りって毎度違う味になって面白いのですよね~僕がキッチリ計量とかしないせいかもしれないけど(;´∀`)
僕のように燻製を作ってみたいけどちょっと億劫で手が出なかった人、屋内で作れると知らなかった人にはスモークトースターはお勧めですよ。
なんじゃこりゃ…( ゚Д゚) 8/4
トースターで燻製作れてニッコニコしてたらグーグル先生からさらにお手軽な機器を見せつけられました。
少量のチップを燻す事で香りを抽出し、食材に燻煙香を加えることが出来る…
燻製が食べたいという欲求を満たすならばこれ以上ないくらいお手軽ですね。
ジップロックに香りを閉じ込め数分で香りが付くとか。
熱を与えず香りだけ付与なので、冷燻って事になるじゃろか。
燻製醤油やスモークサーモン、さらにはチーズも溶かすことなく作れてしまうではあるまいか!
でも、ベーコンは作れませんのよね…燻製作るならこれひとつで十分!って感じではないですね。
ならば、燻製にしたい食材に適した機器を使用する事で、無敵の燻製環境が手に入るのではなかろうか?適材適機でよいかしら。
これは是非とも欲しいですね。僕が燻製作りたいなぁ…とボケっとしながら過ごしている間にこのような物を生み出されるなんてすげー
ペケジロー大絶賛ですわ。
で、さらにとんでもねーアプローチで燻製風味を味わえちゃうのがこれですか…
もうこれ以上ないってくらいお手軽にスモーク風味が味わえちゃうんだけども、作る楽しみを完全に排除。
やはりこう…お外で燻煙をモクモクさせて、完成を待つ間のでっきる~かなタイムは素晴らしいひと時であり至上のリラクゼーションでありますので出来る事ならそうしたいんだけど忙しくてそんな時間無いよという人には有難いアイテムかも知れない。
あとは食えりゃいいのよって人にもこれでいいのだって感じの調味料ではなかろうか?
サーモンの柵にかけといて切ったらいきなりスモークサーモンとか…簡単美味しいってずるくない?
いやこれはとても素晴らしい。
しかし便利になればなるほど各自の創意工夫の入る余地がなくなってしまうと思うので僕の場合こちらは最終手段にとっておこう。
なんかアナログ製法であれこれ試して作ってたらある日突然驚きの製法なんてものを発見しちゃうかも知れないしそうなったら楽しかろうし。
そんな余地を残しておきたいので、これからはトースターと燻煙加香との併用で楽しんで行きたいですね。
あと、機会があったらお外でもやってみたい。