コミックウォーカーでも読めますのでペタリ。
マコちゃんを語るにはまず主要な登場人物の関係を知って頂かねばなりますまい…
まず本作品の主人公である、灯下 肇(とのした はじめ)がこちらにござる。
ちょいと悪意がポロリしちゃったけれども第一話でこの顔を披露された時はちょいとドキッとしたもんである。
これが主人公…だと…?て感じで。
ポロリしちゃったからにはこの絵面の説明をせねばなりますまい…。
肇は影の中に真っ黒な異形が見えちゃう体質だったようで、普段は見て見ぬふりをしてスルー。
うっかり影に囲まれると恐怖心が溢れちゃってこんな感じになってしまう…その時の様子がこれ!
そして、こんな有り様の肇が出会ってしまったのが恐らくこの作品のヒロインである朔夜(さくや)
最初は真っ黒くろすけでしたが、肇によって金剛器から解き放たれた後は普通の女の子になりました。
イライラMAX状態から解放してくれた肇を主として認めた朔夜ちゃんでしたが、彼女が宿る金剛器というのは、本来鏃家当主が代々引き継ぐ家宝のようなものであり、それを所持していたのが現当主である鏃 真琴(やじり まこと)なのでした。
そう、こちらがペケジロー的主人公のマコちゃんです。
なんだ普通じゃん…と思うかも知れませんが割と本気で第一話がピークなのでご安心を!
本来であれば当主が朔夜を解き放つ事で丸く収まっていたはずなのですが、なんとマコちゃんには昨夜の声が届きません。
その為、朔夜は影から出る事が叶わず苛々と指をしゃぶっていたわけですね。
肇がそんな朔夜を見てうっかり反応しちゃった瞬間…
朔夜「あっ…こいつ(肇)や!」真琴ポイーっとなって物語が動き出します。
登場直後からマコちゃんの残念物語は始まっているわけですね!すごいぞマコちゃん!
連載開始から読んでいたけども、その時は当然のように主人公目線でした。
なんとなくマコちゃん目線で話を追ったらおもしれーのではないかなと思って読んでみたらやっぱ面白いですねこの娘。
次から次へと繰り出される残念っぷりはまるで坂道を転げ落ちるかのような疾走感…ここは一つマコちゃんの残念物語を掬いとって見ようではあるまいか!
放課後、敵を炙り出す為の作戦を決行。
その様子を肇は物陰から覗き見ており、朔夜は自分の姿が見えないどころか声すら届かないマコちゃんに対して精一杯の罵声を浴びせます。
が、届かない。
もはやこれまで…と言った様子で本当に残念忍者…なんて呟かれちゃいます。
よく考えてみればこれは朔夜から与えられたラストチャンスに違いないのですがマコちゃんは華麗にスルーしちゃいます。
本人の知らない所で失格しちゃうところがナイス残念!
そして、普段は乳の間に挟んで安全に守られた金剛器を部下に手渡そうとした瞬間、パァンと弾けて飛んでいってしまいます。
囮のはずの金剛器をいきなり持ってかれちゃう所もなかなか良い残念っぷり。
その先にはクラスメイトの灯下がおり、あろう事か金剛器を拾っていやがりました。
拾ってくれてありがとうと礼を伝え、返すように言うと…
「なんかこれ返してもらいたいって人がいてさー」なんて言うではありませんか。
肇目線であれば自然な流れでお断りしただけなんですが、マコちゃん目線となると一味違ってきます。
自分がクラスの人気者だと思ってたら陰キャにお願いを拒否られたでござるの図。
そんな、なんとも味わい深き残念模様が伺えます。
灯下は敵…ならば正体を隠す必要はない(そんなの関係ねぇ…こいつは死なす)って事で忍装束にへんしーん!
いやぁ…かっこよく決まってますね、今後の展開がより引き立つってもんです。
衣装チェンジのコマをみた感じ、エフェクトもスタイリッシュ…もしアニメ化なんて事になったらばあそこは気合を入れるべきポイントにござろう…
一瞬素っ裸になってから影が体を包み込むようなら大きなお友達も僕もにっこりさ!
そうして、金剛器を取り戻す為に肇を追い詰めたマコちゃんなのでしたが、止めを刺そうと繰り出した攻撃は何度やっても肇には届かない。
マコちゃんには朔夜が見えてない為、不思議な力でガードされちゃってるとしか思えません。
意地になって攻撃を繰り返しますが…全て朔夜が体を張ってガードします。
大切な金剛器、そのものと言って良い朔夜のヘイトをモリモリ稼いで準備はOK
しかしマコちゃんは残念な方向に出来る子なの!
本気で肇の息の根を止めようと技を繰り出しちゃいます。
そうそう、この作品、技で出てくる影が黒と白で上手い事描かれていてカッコいいですね。
僕が小学生だったら危なかった…
休み時間になんの前触れもなく「猛稲荷!」と手を狐さんにして叫んだ結果、周囲からもの凄い目で見られる状況が浮かぶようです。
勝ち確!と、思ったか知らんけども、そうこうしてるうちに夜になり、肇が地面に金剛器を突き刺した事で朔夜が解放されます。
その時の鏃家暫定当主のお言葉がこちら。
当主様、鏃家の御旗である朔夜を知りませんでした。
さらに言うと部下の方が知ってるという有様…この人、金剛器をなんだと思っていたんだろう?という不安な気持ちを与えてくれます。
朔夜が解放され、さらには肇を主と認めた事で事態は一変。
こうなりました。
これが、朔夜に尻を叩かれまくった鏃家暫定当主の成の果てに御座いまする…折檻を思いだしたのか興奮して鼻血&涎を垂れ流し。
さらにはその腕前を称賛する始末。
そんなマコちゃんはドMでロリコンという残念な性癖の持ち主であり、美幼女である朔夜の折檻なんてただのご褒美なのでした。
これだと朔夜がなんぼ気合いを入れて折檻しても改善の余地がないような。
無限の幸せ。
目を覚ました肇に対し、鏃の忍が代々朔夜の依代を担って来たんじゃ!素人なんかに任せられるかーい!と詰め寄り、どさくさに紛れて美幼女との同居生活ズルい!と本音をぶちまけちゃいます。
そこへ朔夜の折檻が再び炸裂!
マコちゃんのキャライメージが固定されはじめるのがこの辺だろうか。
変態的に考えて。
それにしても鼻血が出るくらい興奮するってなかなかないよ?
何故こうまで興奮するのか考えた結果、僕の幼い頃の記憶にヒントがありました。
ハンバーグ大好き、でもカレーライスも大好きな少年ペケジローはある日母に晩御飯を尋ねたのですが、返ってきた答えがハンバーグカレー
…えっ?
ハンバーグ…うれしい。
カレーライスもうれしい…でも一緒に食べるなんてありなのか?
そんな…単品でさえうれしいものを一度に!?
それってどんな感じなの?
未知なる喜びが処理しきれなくなった結果、僕は判らなくなって泣いちゃったのでした。
そんな記憶。どうでも良いですね。
で、あるならば
ドMロリコンなマコちゃんにとって、幼女×刺激である朔夜のスパンキングはペケジロー少年にとってのハンバーグカレーに等しい。
僕の流した涙と同質のものがマコちゃんの鼻から吹き出す血なわけですね?
微妙に一緒にされたくない気もするけどまあそんな感じにござろう…
さて、依代を素人に持ってかれてはたまらん鏃の忍。
そこで部下の1人が肇に対し、鏃の忍にならないかと提案します。
マコちゃんをスルーして。
そう、マコちゃんをスルーしたのです。
とうとう部下からも雑に扱われ始めましたよこの娘。
当主なのに…当主なのに!という意地かプライドかわからんけども、その後突然忍装束を脱いで「肇の覚悟を見極める」という大義のもとにボコり始めるマコちゃん。
見た感じただの嫉妬と憂さ晴らしですがこれは入門テストなの!という大義名分があるのでさりげなく本音を織り混ぜつつ堂々とボコります。
今なら朔夜の姿も見えるし声も聞こえるからお話だってできちゃいます。
さらにはお尻だって叩いて貰えるもんね!
なので肇に忍を諦めさせて朔夜を説得し、夢の同居生活を…なんて考えてるのかも知れません。
かなり本気で肇のメンタルをへし折ろうとしてますねこれ。
胸も本音もポロリなマコちゃん…この人間的に残念な雰囲気が堪りません。
肇を心配するようやセリフも挟んで威厳をキープする事を怠らないのは残念の化身ならではの処世術…流石です。
途中、あまりの激しさに部下も反応しますがこれ以上他人を巻き込みたくない気持ちの表れだろうという事で落ち着きます。
セリフのあるコマがナイスアングル&ナイスフォロー
でもなんか肇だけしか見えないらしい、オーラのようなものが滲み出ちゃってます。
これは状況からして、良くない種類のものでしょう。
なのでやっぱり嫉妬と煩悩のパワーで動いてますねこの娘。
まるで果てしない空のように深い残念度合い。
そんな最中、マコちゃんの後方に現れた第三者による襲撃があり、肇がとっさに影壁を繰り出し防ぎます。
が!
どうですかこの全然わかってない感は!肇が避けて!と言いながら動いた様子を間近で見ていながらすごいぞ犬轌!とはたまげたもんです。
恐らく素人がやらかしたと認めたら立つ瀬が無いため苦し紛れの現実逃避…とうとう自分の心まで偽り始めましたよこの娘。
犬轌だってえ?とか言ってるのに聞きやしないところがもうすごい、すごい逸材。
さらにこのコマには次なる残念への布石が置かれているのです!
残念への布石て。
マコちゃんをとことん残念にしてやろうという気概を感じますね…素晴らしい!
賊を追っていた猿滑が戻ってきたので状況を確認すると、学校の備品の弓矢で狙撃されたのだと判明。
すかさず犬轌も肇が何も出来なかったら死んでたよね?とマコちゃんを追い込みます。
こうして部下に外堀を埋められ、朔夜のお辞儀でトドメにござる。
部下も居るのに完全アウェイ。
せめて散り際は潔くって事で、当主としてカッコ良く肇の入門を認めて一件落着…に追い込まれちゃいました。
当主(笑)とか言っちゃだめ!
それでも一応、ワンチャン狙いで念押しします。
即答。
空気読めよ…とか思ってそう。
本人が異論有りまくりな癖して人に聞いちゃうところが奥ゆかしい…ていうのだろうか。
しかし全員即答…頑張れマコちゃん!
そして事が済んだ後で肇に自分の体操着を持ってくるよう命じるのですが…だったら何故いきなり脱いだのか。
まさか状況に便乗しての羞恥プレイではあるまいな?多分それ。
そして3話めではマコの置かれた状況が発覚します。
肇が影をどこまで大きく出来るのか試しにだした鳩さんにツッコミを入れるマコちゃんですが…あんたが何やってんの?
時刻は夜、そして目の前の焚き火…つまり野宿?
残念要素に家なき子まで捩じ込まれるとは驚きです。
これは…クラスメイトに知られたらショック死しかねない状況!
マコちゃんにかける情けは要らぬとばかりの攻めの姿勢…ゾクゾクしちゃいますね。
翌日…家がない事等気にする素振りも見せずに元気に登場するマコちゃん。
もう応援せずにはいられません。
が、ここで教育実習生の熊須累先生が紹介され、自己紹介の後でこんな笑いかたをするのです。
この笑いかた…あの賊やないか!
なんてこった今度は先生として正面から攻めてきよったで…!
どうするんやマコちゃん!闇討ちするの?
と、思ったら全然気にしてませんでした。
ここは割と本気でマジかよこいつ…と思ったので実に巧みな話の運びって事ですね。
マコちゃんほんとに残念なんだなぁ…としみじみ思えます。
ああそうか!賊の笑い声を犬轌アゲするのに夢中で聞いてなかったわけですか…忍ってなんだ。
そんなわけでマコちゃんたちは呑気に肇の特訓開始です。
復讐の時は来たれり…修行にかこつけて再びマウントを取ろうとするアグレッシブさは見事です。
肇を得意の体術訓練にて再びボコる気満々な様子。
しかし朔夜にダメだしされ、さらには犬轌までそれをナイスアシスト。
結局影繰りで実力を測る事になり、お手本として犬轌が影でクナイを複製。
どちらかわかるかな~?という感じで見せられますが、肇視点では違いは明らか。
肇が全然違うと言おうとするのに被せて犬轌を誉めちゃうマコちゃん…そういうところだと思うんだなぁ僕は。
この、はい先生!わかりません!と元気良く答えちゃった感じ、ちょっと見てて辛いですね。
これなら勝てると思ったのか、肇に対して盛大にドやるマコちゃんでしたが、肇はあっさり正解をチョイス。
そして影に戻るクナイを見てびっくり
なるほどこっちを本物だと思ってましたか…この辺からだんだんマコちゃんが可愛く思えて来ました。
あんなにドやっておきながら自分が騙されるとか…じわっと染み入る残念っぷり。
それでも挫けず、気を取り直して再びマウントを取りに行きます。
次は影を使った影複製。
だ、そうです。
ブリーチの愛染さんの名言を思い出します。
あまり強い言葉を使うなよ…弱く見えるぞ?でしたっけ。
まぁ最終的に自分が強い言葉を使いまくって負けたところまでセットで考えるとマコちゃんは愛染の弟子なのかも知れません。
ほんとこの娘はフラグを元気良くボコボコ突き立てますよね。
さらに調子づき、やっても溶けたりふにゃったりするんだわと肇を煽ります。
が、犬轌にそれって昔のマコちゃんの事じゃないかとバラされちゃうんですねぇ
あー可愛い。
ダメな子ほど可愛いものという意味…頭ではなく心で理解したッ!
しかしマコちゃんのフラグはこんなもんじゃ折りきれません。いっぱい立ってるから。
肇が、9歳からなんて鏃さんパネェ…僕も頑張らなくっちゃなーとなんとなく作ってみたらこれもんですよ…
超攻撃的な複製一丁上がりぃ!
それを見たマコちゃんの…顔!
めっちゃびっくりしてますがな!
いやさ…肇くんもさっき聞いてましたよね?
マコちゃん9歳の頃から一生懸命特訓してたって…聞いてましたよね?
あの流れでこんなゴツイ武器を出すのはいかがなものかなぁ…
そしてさらに追い討ちですか?
うわでたよこの感じ。
あれれ~?僕そんなに頑張ってないのに何で~?とでもいうつもりか貴様…!
マコちゃんびっくりしてるってことはだね、多分こんなでっかい武器作れないんだよ?
それなのに素人と嘗めてた相手がいきなりこんなのだしたらやってられないよぉ!
その後は自然な流れで肇絶賛ムード…マコちゃんは蚊帳の外…犬轌も込みで和気藹々しちゃってます。
なんか居た堪れない雰囲気ですが…マコちゃん、だ、大丈夫…?
じゃ、ない!
きょ、今日の修練は終わりじゃーい!
犬轌がいやこれからでしょ的な意見を述べますがそんなの無視です当主の言うこと聞きやがれい!て事で無事敗走。
人望とかその辺も残念な感じが良いですね~マコちゃんのいい所探すのは簡単そうです。
くやしいのうくやしいのう…!
幼女との同居生活が遠退いてくやしいのう!
そこにさらに追い討ち。
肇くん、きっと僕の影繰りがへっぽこだったから中止になったんや…とでも思ったのか、もっと頑張るよなんて言っちゃいます。
いや君が頑張ったらもうマコちゃんに勝てる要素無くなっちゃうでしょ?
と、いうわけで君は影繰り禁止だ!と釘をさして逃げ去るところはしっかり者ですね。
偉いぞマコちゃん!
そして犬轌の謀叛じゃ謀叛。
肇のような逸材を体術のみに腐らせるのはあまりにも惜しいって事でマコちゃんを説得するそうな。
さらに、中止になった原因もきっちり考察。
ルーキーの登場に少々動揺しておるのでしょう…(セーフ)
当主の肩書きのみが今の彼女を支えておるのですーっ(3アウトチェンジ!)
犬轌の中では既にマコちゃん当主は無い感じかも知れませんな…!
どちらかというと…当主の肩書き(笑)と聞こえちゃいそうな状況です。
だってほら、
1人になったとたんにマジ泣きですよ、歯を食い縛らねば声が出ちゃうくらい滅茶苦茶ダメージ喰らってるんですよ!?
ヤベーよ追い込み過ぎだよこれ…
そしてそして、ことわざ的展開が来ちゃうんですね、マコちゃん、持ってますね!
泣きっ面に蜂の好例
この流れるような残念っぷり…忍者(笑)とか言ったらメンタル崩壊しちゃいそうなのでそっとしておきましょう…
そんな僕の気遣いを無視して賊が怒涛の煽りをぶちかましちゃいます。
もうやめてあげてよぉ!
ちょろっ!からさすが自称当主様♪(笑)と敵ながら天晴れな、山の清流の如き流れの煽りに御座いますな…
対するマコちゃんは何が起きたかわからんようで、かりゃだ…うごかにゃ…!?ですわ
主人公を押さえて栄えある一巻のヒキを飾ったと思ったら、これ!
すげぇよマコちゃん残念の総決算だよ…!
しかも、このコマにはさらに布石が仕込まれているという徹底ぶり。
そして、次巻へ続く!
いやこれ…ここまでもってかれたら実質的にマコちゃん物語ですよね?
やはり1巻のヒキは2巻の購入へと誘う大事な所…そこで完璧と言っても良い残念を披露する…どう考えても主役やないか!?
最初は4話で1巻かぁ…少ないなぁなんて思ってましたけど、マコちゃんを追いかけてたらそんなことはなかったですね。
これ以上は僕の身が持たない可能性すらある…!
今となってはマコちゃんはどこまで残念なのか、どこまで堕ちてゆくのか興味津々ですよ…てことで二巻待ちにござる。
他にも肇が影を恐れていた原因がぼんやり描かれてあるので気になりますね。
聖(ひじり)という人を殺してしまったらしいこと。
そして、なんとなくそれが影絡みである気がするのでもしかすると後にその聖が登場してひと悶着あるのかなーなんて思ってます。
あとは朔夜が「月夜見」のと言われていることから他にも彼女と同等の存在がいる予感…
はてさて、これからどんな物語になっていくのか楽しみであります。
当然、残念マコちゃんは是が非でも追わねばなりますまい!
…マコちゃん(笑)